【美しさ、優雅さ、伝統を讃える】 世界限定10台のロールス・ロイス・ファントム・シンティラ
ギャラリーのアートワーク「セレスティアル・パルス」
ファントム・シンティラの中心にあるのが、フロントのフェイシア全体に伸びる、ギャラリーを飾るビスポークのアートワークで、「セレスティアル・パルス(天空の鼓動)」と名付けられたこの作品は7本のリボンで構成される。 それぞれが無垢のアルミニウムから削りだされた後、スピリット・オブ・エクスタシーの像と同じきめの細いセラミックで仕上げられています。エッジは光を取り込むように鏡のように磨き上げられ、動きと流動性を演出しているという。 クロード・ジョンソンが手掛けたロールス・ロイスのマスコットの原案は、グローブ・ボックスに隠されたエンボス・プレートに飾られており、1910年に書かれたこの言葉は、プライベート・コレクション、ファントム・シンティラの本質 「スピードと静寂性、振動を感じさせない滑らかさ、神秘的に引き出される大いなるエネルギー、そして優雅さを備えた美しい生命体」 を見事に表現していると表現された。
スターライト・ヘッドライナー「つかの間の一瞬」
ファントム・シンティラのビスポークのスターライト・ヘッドライナーは、スピリット・オブ・エクスタシーの流れるようなドレスにインスピレーションを得たアニメーションが特徴だ。 すべて手作業で独自のパターンで配置された1500個の光ファイバーの「星」が順々に光を放ち、動きのある感覚を演出。さらに、通常よりも意図的に大きめに作られた4450個のパーフォレーションから、その下にあるメタリックシルバーの生地がのぞき、微妙な光の相互作用を生み出す。 ■優雅なディテール リアのピクニック・テーブルにも動きの感覚が引き継がれ、スピリット・オブ・エクスタシーの流れるような動きを捉えた繊細なグラフィックが描かれた。 モチーフは、光沢のある虹色の表面にマスキング技法で施され、その後、手作業でやすりをかけてマット仕上げにすることで、2色が微妙に変化する錯覚を生み出していると彼らは述べる。 ウッドセットは、アークティック・ホワイトで表現され、虹色のメタリック粒子を混ぜたラッカーで仕上げられ、このラッカーのコーティングは最大19層にも及び、このプロセスは1台に付き190時間以上をするものだ。 ポリッシュ仕上げのステンレススチール製トレッドプレートには、プライベート・コレクションの名が刻まれ、最後の仕上げとして、各コミッションにはビスポークのカーカバーが付属している。
執筆 AUTOCAR JAPAN編集部