活躍は至難の業!? J3からJ1へ飛び級移籍したJリーガー10人。福田翔生や横山歩夢だけじゃないシンデレラストーリー
県リーグから大出世した守護神
GK:坂田大樹(さかた・だいき) 生年月日:1994年9月11日 クラブ:いわきFC→アビスパ福岡 移籍時期:2023年 坂田大樹は、大学卒業後の2017年にいわきFCに加入したGKで、2023年からアビスパ福岡に所属している。 坂田がいわきFCに加入した2017年は福島県1部リーグでのプレーだった。その後、東北2部、東北1部、JFLを経験し、J3でもゴールを守ったGKだ。一般的にカテゴリーが上がればそれだけチームに有力選手が増えていくものだが、坂田は成長を続けてポジションを守り、2023年に福岡に引き抜かれている。 しかし、福岡には村上昌謙、永石拓海という二枚看板がいるため、坂田はまだJ1デビューの機会がない。それでも、今季は天皇杯の2試合で起用されている。 福岡は5月から永石があごの骨折で離脱しており、復帰には4カ月程度を要する見込みで、その間に坂田はベンチに入っている。村上からポジションを奪うのは簡単ではないが、常に準備を整えておくことで、J1出場のチャンスが巡ってくるかもしれない。
異例の超出世!
FW:福田翔生(ふくだ・しょう) 生年月日:2001年3月23日 クラブ:Y.S.C.C.横浜→湘南ベルマーレ 移籍時期:2023年夏 福田翔生は、J3からJ1への移籍で異例のブレイクを果たした選手の代表格と言えるかもしれない。 2019年に東福岡高校からFC今治に加入した福田は、JFLとJ3で計4シーズンを過ごしたが得点がなく、J3のクラブでもあまり必要とされなかった。そんな状況で2023年にY.S.C.C.横浜加入が決まると、J3で21試合に出場して11得点を挙げ、同年夏に湘南ベルマーレに引き抜かれた。 2023シーズン後半戦はJ1で得点がなかった福田は、今季もシーズン序盤は苦しんでいたものの、第8節の横浜F・マリノス戦で初ゴールを決めると、その後一気にブレイクし、ここまでリーグ戦で6得点を挙げている。 第12節のサガン鳥栖戦で3試合連続得点を決めて2-1の勝利に貢献した後、福田は「(J3とJ1の違いは)最初の頃はやっぱり違いました。あと、決められていなかったというのもありましたし、そこで1点決められれば、という思いは自分の中でありました」と語り、「毎試合、命を懸けてやっています。大袈裟に聞こえるかもしれないですけれど、そのぐらいの気持ちでやっています」と、クラブ公式サイトでコメントを残していた。 福田はスピードを活かした裏への飛び出しが持ち味のFWで、J1でも確かに通用している。そんな選手が少し前までJ3でも苦しんでいたのだから、プロのキャリアも分からないものだ。