活躍は至難の業!? J3からJ1へ飛び級移籍したJリーガー10人。福田翔生や横山歩夢だけじゃないシンデレラストーリー
J3で4年半→J1!
MF:野嶽惇也(のだけ・じゅんや) 生年月日:1994年9月11日 クラブ:鹿児島ユナイテッドFC→大分トリニータ 移籍時期:2021年夏 野嶽惇也は、大学卒業後の2017年にJ3の鹿児島ユナイテッドFCに加入してプロとしてのキャリアを始めた。4年半にわたってプレーしたのち、2021シーズン途中に大分トリニータへ移籍している。 野嶽は、主に右サイドバックで起用されていた2021シーズンの働きが大分トリニータの目に留まった形だ。鹿児島からの移籍発表の中で、同選手は「生まれ育った鹿児島の大好きなチームを離れるのは正直寂しいです」としつつ、「小さい頃から目標としてきたJ1の舞台での挑戦を、クラブが後押しして頂けたお陰でこの決断をすることができました」と、飛躍について話している。 その後、J1デビューの機会はあったものの、インパクトを残せずに大分が降格となり、野嶽はJ2で戦うチームのレギュラーとして奮闘している。2023シーズンは主にボランチとしてリーグ戦1得点7アシストを記録し、今季はサイドバックを中心に不動のレギュラーを張っているところ。さまざまなポジションをこなせるという強みを活かして常にピッチに立っている。 大分は現在J2で14位という厳しい状況だが、野嶽が再びJ1にチャレンジする日は訪れるだろうか。
「J1のピッチの壁が高い」
GK:松原修平(まつばら・しゅうへい) 生年月日:1992年8月11日 クラブ:ザスパクサツ群馬→湘南ベルマーレ 移籍時期:2019年 松原修平は、2018シーズンにJ3のザスパクサツ群馬(ザスパ群馬)で正GKを務めて2019シーズンに湘南ベルマーレへ移籍してJ1へ“飛び級”した。 しかし、湘南では秋元陽太からポジションを奪うことはなく、J1デビューの機会はないまま群馬に復帰し、J2で2シーズンを戦っている。その後、京都サンガF.C.と北海道コンサドーレ札幌に加入したが、どちらもポジションを得ることはできず、J1で計3シーズンを過ごしたものの、どのクラブでもデビューの機会に恵まれなかった。 今季はJ2の水戸ホーリーホックに加入し、ここまでリーグ戦16試合に出場しており、J2ではインパクトを残せることを証明している。 水戸への移籍が決まった際、松原は札幌の公式サイトで「J1のピッチという壁が高く、中々出られない、でもこのクラブの為に役割を全うしたい…。複雑な感情で、このシーズンオフを迎えていました。来年もその感情を押し殺し、札幌という大好きなクラブを支えよう、後何年できるかわからないけれど歯食いしばって頑張ろうと思っていました。その中で今回、水戸さんの方から話をいただき急な展開だったんですが、移籍を決めました」と葛藤を明かしていた。