国スポ準V、高川学園は初戦で涙 エース岩本「後悔が残るゲーム」 春の高校バレー
「ジャパネット杯 春の高校バレー」として行われる第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会は5日、東京都渋谷区の東京体育館で開幕した。男子の1回戦で、昨秋の国民スポーツ大会(国スポ)準優勝の高川学園(山口)は駒大高(東京)に0-2で敗れ、初戦で姿を消した。 【トーナメント表】第77回春高バレーの男女別組み合わせ 優勝候補の一角が、初戦で涙をのんだ。高川学園は、東京代表との国スポ決勝でも苦しめられた駒大高の木村光希(3年)の攻撃を止められず。ジュースにもつれた第1セットを32-34で落とすと、第2セットも粘り切れず、エースの岩本純弥主将(3年)は「自分たちの力を出し切れなかった。後悔がすごく残るゲームだった」と目を真っ赤にした。 国スポの準優勝が〝足枷〟になった。泥臭くつなぎ、エースにつなぐのが本来のスタイルだが、「あの大会で負けられない、と自分たちの目標の基準が上がってしまった。シンプルに丁寧に行き過ぎてしまった」と有吉健二監督は悔やむ。 強弱を使い分ける木村に翻弄され、岩本は「ブロックでどこにつくか、というマークにばらつきが出てしまった。思い切ったプレーができていなかった」と敗戦を受け止めた。 卒業後は順大でバレーを続ける岩本は、前回大会3回戦で惜敗し、昨夏の全国高校総体準々決勝でも敗れた駿台学園(東京)のセッター三宅綜大(そうだい、3年)とチームメートになる見込み。春高の舞台でリベンジは果たせなかったが、「これは止められないと思わせるような最強のタッグを(三宅と)組んで、高校で取り逃した日本一を取りたい」と最後は前を向いた。(川峯千尋)