高速道路渋滞予想“242回発生”の見込み「冬場の運転」のポイントは? 車のエンジンルーム内“動物”が入り込むケースにも注意を
夏場に酷使したバッテリー、冬場にトラブル起こす可能性
また、JAFの担当者は「冬場もバッテリー上がりに注意が必要」だと話す。実際、JAFが公表している、昨年度の年末年始期間(12月29日~1月9日)のロードサービス出動件数の統計を見ると、出動理由として圧倒的に多かったのは「過放電バッテリー」となっている。 「今年は特に残暑が続いた印象がありますが、夏場にエアコンなどの使用でバッテリーを酷使すると、冬場にトラブルを起こす可能性があります。 バッテリーの寿命は、一般的に2~3年と言われていますが、状況によっては交換時期が早まる可能性もありますので、破損・劣化がないか定期的に点検しましょう」(JAF・担当者)
久しぶりの運転なら…
年末年始の期間中は、普段運転し慣れない人も、帰省やおでかけで久しぶりに車に乗ったり、高速道路を利用したりする機会があるかもしれない。前出したJAFの担当者は、そのようなドライバーに対して、こうアドバイスする。 「しばらく運転していない場合、おでかけ当日にいざ点検すると、思わぬトラブルが発覚するかもしれません。 時期を問わず日常点検は必要ですが、『おでかけ当日の朝だけすれば大丈夫』と考えずに、前もって点検をしていただければと思います。 JAFのHPではタイヤの空気圧や、バッテリー液の量など、『日常点検15項目』を公開しています。これらに加えて、タイヤやバッテリーが耐用年数を超えていないか、適切な交換時期はいつかを確認する必要もあります。 ただ、どうしても車に乗り慣れてない方や、しばらく運転してない方の場合は、『バッテリーの劣化・消耗具合が分からない』といったこともあるかもしれません。 そうした場合は必ず、早めに自動車販売店など“車のプロ”に相談していただきたいです」 また、運転に不慣れな場合は、車の状態だけでなく、以下の点についても事前に確認しておくべきだという。 「渋滞の発生を事前に知っていたとしても、目的地に到着するのが思ったより遅れてしまい、焦りから安全運転が阻害されてしまうことがあります。 渋滞を事前に想定しておいて、余裕を持った運転計画を立てたうえでのおでかけをおすすめします。 また、運転計画を立てる際に忘れてしまいがちなのが、『ずっと運転し続けるのは不可能である』ということ。 一般的な目安として、最低でも2時間に1回は休息を取る必要があります。また、高速道路を利用するのであれば、サービスエリアやパーキングエリアといったお手洗いの場所や、次のガソリンスタンドまでに十分な燃料があるかも確認が必要です」(JAF・担当者) 年末年始を楽しく過ごすためにも、車を運転する際には、事前の準備・点検と安全運転を十分に心がけたい。
弁護士JP編集部