九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
普段着ていても「恥ずかしくない」
これまで、若元春、阿炎、北勝富士、遠藤、大栄翔などの四股名の洋服を着ての応援をしているし、今場所も引退した貴景勝はじめ、若元春、正代、若隆景、霧島、錦木、翔猿の洋服で登場しているが、こんな胸中を明かした。 「鶴竜関や貴景勝関のように親方になっても応援したい関取はいます。昨年も今年も初日は貴景勝関を着ましたが、来年も初日に貴景勝関の四股名を着ているかもしれません」(同前) 同じ場所中に同じ浴衣地のワンピースを着ることはないという。 「クリーニングに出して翌年の九州場所で着ます。スーパーなどに行く時に着ることもあるし、子供の参観日に白鵬関(現・宮城野親方)のワンピースを着て行くと周りのお父さんやお母さんが驚かれていました(笑)。 子供が“よくジェラートピケが着れるよね。恥ずかしくないの”と言うんですが、四股名が入っていると恥ずかしくないんです。特に引退された貴景勝関のジェラートピケで作った洋服は、普段も着たい。それで実用性があるデザインにしたんです。この生地は浴衣地ではなくて洋服生地で少し厚手なんですよね。仮縫いを何度もしたので時間はかかりましたが、素晴らしい洋服ができました。本場所の会場ではやさしく声を掛けてくださる方がいるなど、新たな交流があります。これも関取がつないでくださったご縁だと思って感謝しています」(同前) 土俵では熱戦が続くが、桟敷に座る熱い女性たちも注目を集める日々が続きそうだ。