ウシクとフューリー、再戦控え11分間のにらみ合い
【AFP=時事】ボクシング、WBA・WBC・WBO世界ヘビー級の統一王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)とタイソン・フューリー(英国)が19日、サウジアラビア・リヤドで2日後に行われるタイトルマッチの再戦を控えてフェースオフに臨み、11分以上もにらみ合って一触即発となった。5月の初対戦ではウシクが判定勝ちを収め、フューリーがプロ初黒星を喫していた。 【写真】会見に登場したフューリー リヤドの高級モールに大勢が詰め掛けたこの日の記者会見で、両者はわずか数センチの距離でほとんど無言のままにらみ合ってたが、やがてフューリーが挑発を始めた。 前回の敗戦で闘志に火が付いているフューリーは、ウシクにプロ初の敗北を与えるべく、この1週間は集中力を高めている。会見では、これまでのように冗談で話すつもりはないとして、「今回は本気だ。土曜(21日)の夜に、ここで傷めつけてやる」とし、「とてつもない痛みを食らわせてやるつもりだ。ウシクを確実に棺おけに突っ込んでやる」と意気込んだ。 一方、ウシクは挑発には乗らず、フェースオフでの騒動も気にしていない様子で、「今回のはただのパフォーマンスだ。カメラやライトがあるからな」「すべては土曜(21日)の夜だ」と通訳を介してコメントした。 元クルーザー級統一王者で現在37歳のウシクは、ヘビー級転向後の6勝を含む22勝無敗の通算成績を記録している。対する「ジプシーキング」こと36歳のフューリーは、34勝1敗1分けの戦績を保持している。 英国メディアはファイトマネーの総額が1億5000万ポンド(約296億円)と報じており、その取り分はウシクの方が多いとみられている。【翻訳編集】 AFPBB News