刀鍛冶職人に興味があります。弟子入り期間や年収はどのくらいですか?
刃物業界の将来性
刀匠を始めとした日本の伝統工芸文化は、年々衰退の一途をたどっているといわれます。そのため、刀鍛冶職人を目指す人のなかには、将来性を不安視する気持ちも少なからずあることでしょう。そこで、刃物業界の将来性について解説します。 ■大きく稼げないが安定した需要がある 刀匠の仕事である刃物の製造は、製造業における「金属製品製造業」に分類されます。2020年に実施された「工業統計調査」によると、産業のうち金属製品の出荷額の割合はおよそ4.9%です。 また同資料の平成2年から2020年までの数値を見ると、常に5%前後をキープしており、国内でも刃物の需要は一定数存在していることが分かります。以上の情報と刀匠の職業を踏まえると、売り口を開拓ができた刀匠なら一定の収入が見込めるといえるでしょう。 ■刃物作り以外の仕事もある 刀匠の仕事は、刃物の製造だけではありません。例えば、料理人や主婦層に向けた刃物研ぎのサービスや出張メンテナンスサービスを実施している刀匠もいます。アイデアと営業努力次第で仕事の幅を広げられる点は、特定のスキルに特化した職人系の恩恵ともいえるでしょう。
刀鍛冶は刃物全般を扱う仕事
刀鍛冶職人は、国内外の刃物全般を取り扱う伝統工芸の世界です。近年は海外の日本人気から、刀に対するニーズも高まってきています。刀の製造にはさまざまな制限がありますが、昨今の海外需要も巻き込めるなら、高い収入が期待できるでしょう。 出典 国税庁 日本標準産業分類からみた事業区分(大分類-E製造業) 経済産業省 概況 利用上の注意 全日本刀匠会 刀鍛冶になりたい方へ 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部