えっ、40代で半分まで減っちゃうの⁉ 若々しい肌・髪キープのために欠かせない「アルギニン」。効果が出る摂取量は?
40~50代になって、「肌やからだの老化が急に進んだ……」と悩んでいませんか? 日本の女性は一般的に50歳頃に閉経を迎えるといわれており、昨今の研究では閉経の平均年齢は52歳で、閉経前後の5年間は更年期と定義されます。 この時期はホルモンバランスの影響で、からだや心のさまざまな不調に悩む女性が多いようです。 【 表 】更年期におすすめな11種類の漢方薬 また、40代に急減する「アルギニン」も、更年期の老化現象に関わっている可能性も。 今回は、若々しさに欠かせない「アルギニン」について、医薬品登録販売者でありあんしん漢方のライターの円山 真由佳さん、一般社団法人日本サプリメント協会理事長、後藤 典子さんに教えてもらいました。
アルギニンとは
アルギニンは、非必須アミノ酸の一種です。 若さや元気のキープに欠かせない栄養素であり、アンチエイジング効果が期待されています。 以下に、アルギニンの美容・健康効果をご紹介します。 ●アルギニンの美容効果 アルギニンの摂取で期待できる美容効果は、主に2つあります。 ひとつ目は、「成長ホルモン」の分泌促進による肌の健康維持です。 「成長ホルモン」は、新しい組織の生成を促したりダメージを受けた細胞の修復をしたりするのに役立つホルモンです。 アルギニンの摂取によって成長ホルモンの分泌を促すと、若々しく健康な肌を目指せます。 ふたつ目は、肌がもともと持っている潤い成分「天然保湿因子(NMF)」の増加による肌の保湿力アップです。 アルギニンを含むアミノ酸は、天然保湿因子(NMF)の約40%を占めています。 したがって、アルギニンの摂取は、天然保湿因子(NMF)を増やし、肌を潤わせる効果が期待できます。 ●アルギニンの健康効果 アルギニンは、美容だけでなく、健康にも役立ちます。 アルギニンによって分泌が促される成長ホルモンは、筋肉の修復や疲労回復にも関わるため、からだの老化を防いで元気に活動するのに欠かせません。 また、アルギニンは、免疫細胞を活性化させて、免疫力を向上させる効果もあるといわれています。
アルギニンが不足するとどうなる?
アルギニンの体内での生成量は加齢とともに減少していき、40代ではピーク時の約半分ほどになるといわれています。 アルギニン不足は、成長ホルモンや天然保湿因子(NMF)を減らし、肌やからだの若々しさを損なう原因に。 アルギニンの摂取量は定められていませんが、効果的に働くには1日2,000~4,000mgほどの摂取が必要といわれています。 また、大きなけがや病中病後など、体力の消耗時は、さらに多くのアルギニンが必要になることも。 【後半】では、アルギニンの効果的な摂取方法をご紹介します。
あんしん漢方 登録販売者 円山真由佳