「MCTオイルダイエット」をやってみた! 本当に「かけるだけ」で体がどう変わった?
最近、注目されているのがMCTオイルを使ったダイエット。体がどう変わる? 中鎖脂肪酸100%で構成されているのがMCTオイルだ。自身も常用する「山本メディカルセンター」(神奈川・逗子)の齋藤真理子院長によれば、「一般的な油より分解が速いので脂肪としてたまりにくく、糖と脂肪の両方の代謝経路を活性化させ、脂肪燃焼効果が高い。血糖の急上昇を抑える作用もある」。 「夜食べないとやせる」は本当か?海外医学誌で研究報告 使い方は、出来上がった食事にかけるだけ。 体験談を紹介しよう。 神奈川県在住の50代夫婦は「もともと野菜中心で、お米もあまり食べない。食事量は増えていないのに体重がどんどん増え、何をしても落ちない」ということからMCTオイルを使ってみることにした。白米を玄米やサラダチキンに換える“置き換え”や、鶏ひき肉やしらたきをお米と一緒に炊く“かさ増し”などを時々したものの、基本的に食事内容は従来通り。 「おやつにカカオのチョコやナッツ類を食べていましたし、お酒も毎日飲んでいました」(妻) 1日にかけるMCTオイルの量は、妻は小さじ半分程度。齋藤院長から「慣れないうちはお腹が痛くなることもある」と説明されていた通り、数日はお腹が緩くなった。夫は腹痛は全くなく、10日間ほど小さじ半分程度でやっていたが、自己判断で少し量を多めにし、1日3食、食事にかけていたという。 3週間後、妻は体重1.2キロ減、ウエスト8センチ減、肝機能(GOT、GPT、γ-GTP)の値が全て低下(写真)。ただ、CTの結果、内臓脂肪がわずかに減少していたが、皮下脂肪は増加。夫は体重1キロ減、ウエスト7センチ減、肝機能値は全て低下で、基準値を超えていたGPTは正常範囲に。LDL(悪玉)コレステロールと中性脂肪も低下した。 齋藤院長が言う。 「奥さんは飲酒制限がなかったにもかかわらず肝機能が改善しているのが顕著なポイント。脂肪肝として悪くなっていた代謝が改善された。ご主人は全体の体脂肪がよく落ち、コレステロール値も低下し、血液検査で脂肪肝が良くなっているのが確認できた。継続によって全身の代謝が上がっていくと考えられる」 ■空腹時に取ると胸やけが… 「かけるだけ、という手軽さに引かれた」と話すのは、MCTオイルの取材をきっかけに使い始めた50代女性ライター。近所のスーパーで買え、値段も手頃な点も“始めやすさ”につながった。 「ココナツオイルダイエットをやったことがあるんです。ねっとり感が口にいつまでもまとわりつき、独特の風味がある上、1回の使用量が割と多めじゃないとダメで続きませんでした。その点、MCTオイルは口当たりはしっかりオイルですが、量が少なくてよいのでストレスゼロ。これが非常に大きかった」 最初は、食べ始めにいきなりMCTオイルをかけ、激しい胸焼けに襲われた。そこから学び、半分ほど食事を取ってからオイルを1~2滴かけるように。昼、夕と各1~2滴かけ、1カ月で1.5キロ減。 「その後も3キロ減ったんですが、恐らくコロナにかかった影響。ただ、MCTオイルを使い始めて半年、コロナで痩せた分も含め、リバウンドはほぼしていません。一番変わったのは便通です。たまにMCTオイルを使い忘れる日があり、そんな日はやはり便通が違う。胸焼けにさえ気をつけていれば手軽で効果も感じられるので、私はずっと使い続けようと思っています」(女性ライター) 記者(50代)の体験談としては、以前は寝起きすぐにジムに行くとなかなか汗をかけなかったのが、MCTオイルを使って以降、速やかに汗をかけるようになった。 「脂肪燃焼効果が増し、代謝が良くなったからでしょう。便通に関してはMCTオイルは抗菌作用に優れているといわれており、腸内環境が良くなったことが関係しているのかもしれません」(齋藤真理子院長) 前出の50代夫婦は「かけるだけという手軽さなのだから、健康のために使わない手はない」と言い、女性ライター同様、現在も継続中。 気になるあなた、一度試してみてはどう?