コンパニは最初から候補者リストの上位に? 独紙もリスクと評するバイエルンの新監督探し
難航する監督人事
今年2月にトーマス・トゥヘル監督の今季限りでの退団が発表されて以降、バイエルン・ミュンヘンはいまだにトゥヘル監督の後任を決められずにいる。 こうした中、バイエルンがバーンリーのヴァンサン・コンパニ監督と接触を図ったとイギリスの衛星放送『SKY』が報じ、38歳の青年監督が後任候補の一人となっていることは大きな話題となった。 しかし、バイエルンのスポーツ部門の取締役で後任監督の選定を任されているマックス・エバール氏は、コンパニ監督を当初から有力候補の一人として評価していたようだ。 ドイツ紙『Bild』によると、エバール氏はユルゲン・クロップ監督(リヴァプール)、ユリアン・ナーゲルスマン監督(ドイツ代表)、ラルフ・ラングニック監督(オーストリア代表)ら既に実績のある指導者だけでなく、今後の成長が見込める若手監督も候補者としてリストアップしていたという。しかし、著名な監督達の招聘に次々と失敗してからは、若手監督へのアプローチが本線になりつつあるとも同紙は伝えている。 『Bild』は、こうしたバイエルン首脳陣の方針変更に対して、以下のように疑問を呈している。 「プレミアリーグから降格したチームの監督がドイツ王者の監督になる。こうしたことが上手く行くのだろうか。現役時代にベルギー代表で公式戦89試合に出場したコンパニには、これまでビッグクラブで指揮を執った経験がない。レヴァークーゼンで優勝監督となったシャビ・アロンソのようになる可能性もあるし、全く逆の結果に終わることもあり得る。コンパニは大きなリスクファクターとなるだろう」 果たしてバイエルンの新監督探しは、いつどのような形で決着するのだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部