エミリア・ロマーニャGPのFP3は赤旗&トラフィックパラダイスで力関係が不明瞭…クリーンラップのマクラーレン勢が1-2|F1
2024年のF1第7戦、エミリア・ロマーニャGPフリー走行3回目が現地時間18日行われた。 【動画】エミリア・ロマーニャGPのFP3で、大ベテランアロンソがまさかのクラッシュ。これでセッションは赤旗に 現地イモラはF3のレース1から引き続き晴天のドライでセッション時刻を迎えている。60分のセッションがスタートするも、トラックに出るドライバーは少なめで、開始15分が経過してもタイムを出したのは8台のみと、慎重な立ち上がりとなった。 開始20分が経過し、ここでようやく20台全車がトラック上へと出る状況に。だが24分が経過したところで、フェルナンド・アロンソがターン18でコントロールを失い、バリアに衝突。これでFP3は赤旗となった。 折り返しの時間を過ぎ、残り28分からグリーンフラッグとなる。ミディアム、ソフトが入り乱れる中で各車は周回を進め、残り15分時点で1:16.067のカルロス・サインツがトップ。2番手は0.020秒落ちの僅差チャールズ・ルクレールで、フェラーリ1-2となっている。 角田裕毅は残り18分、ミディアムで1:16.668をマークし、ソフトのメルセデス勢を上回るタイムで周回。残り15分時点で8番手となった。 残り10分を切ると、多くのドライバーがソフトを装着して、予選想定のアタックラップへと入っていく。残り6分が迫り、オスカー・ピアストリが1:15.529でトップタイムを塗り替える。 角田裕毅も自己ベスト更新ペースでアタックラップに入っていたが、残り5分台でセルジオ・ペレスがターン15でバリアにぶつかり、マシンストップ。これでFP3は2度目の赤旗となってしまった。 ペレスのマシン除去を経て、残り2分でFP3は再開となった。事実上のワンアタックとなるも、各車はデータ収集優先でフライングラップへと出ていく。だがセクター3区間で“トラフィックパラダイス”となったこともあり、角田を始めマックス・フェルスタッペンなど、多くのドライバーがコントロールラインを通過できずにFP3終了となった。 結局ピアストリが最速で、2番手にランド・ノリスが続きマクラーレン勢1-2となった。3番手サインツ、4番手ルクレールと、フェラーリが3-4に。 5番手ジョージ・ラッセル、6番手はミディアム装着のフェルスタッペン、7番手アレクサンダー・アルボン、8番手エステバン・オコン、9番手ランス・ストロール、10番手ニコ・ヒュルケンベルグというタイム順で終わった。 角田裕毅はミディアムで出した1:16.668がベストタイムで、全体13番手。ソフトでアタックラップができなかったドライバーの中では、レッドブル2台に次ぐ3番手という位置づけになっている。 ソフトで予選想定のランができなかったこともあり、角田がフライングラップで上位勢を凌駕できるのかどうかは、本番の予選でベールが脱がされることになった。