「ありがとうリロ」 ラッコプール前 献花絶えず花いっぱいに 福岡
福岡市東区の水族館「マリンワールド海の中道」で飼育されていたラッコのリロが死んで一夜明けた5日、この日も花を手向けるために多くのファンが訪れ、ラッコプール前の献花台はきれいな花でいっぱいになった。 【写真たっぷり】福岡市民を癒やしたラッコのリロ 在りし日の姿 同館は、リロの展示を中止した昨年12月27日以降、ラッコプールを閉鎖。リロが死んだ4日はプール近くに献花台を設置した。この日は閉鎖後初めてプールを開放。リロの写真で飾った「ありがとう リロ」のパネルとともに献花台をプール前に移した。 プール前では、献花した後も動けず、プール内に展示されたリロが遊んだおもちゃを見つめて涙するファンの姿もあった。 福岡県直方市から家族と来館し、花を手向けた小学6年の東穂乃華さん(12)は「リロがほっぺをムニムニするところなどが可愛くて、好きだった。会えなくなるのは悲しい」と話した。 同館の企画広報・教育担当課長の藤丸亜矢さんは「新型コロナウイルス禍で取り組んだリロのインスタライブで飼育されているラッコが少ないことが知られ、全国からたくさんの人がリロに会いに来てくれた。もっと元気な姿を届けたかった」と悔やんだ。【松本光央】