米国発「ClassPass」で世界30カ国のジムが利用可能に! フィットネスサブスク日本上陸の勝機は?
そうした背景を踏まえ採用されたのが現在の「クレジットモデル」で、この新モデルの導入こそ他社との差別化ポイントであり、ClassPassの成長に寄与したという。 同モデルの仕組みは、まずパートナー企業が申し出た1クラスごとの希望金額をもとに、ClassPass独自のアルゴリズムを活用して、売り上げを最大化できるクレジットを算定する。算定にあたっては、体験内容、クラスの人気度、インストラクターの影響度、時間帯などさまざまな要素が含まれている。パートナー企業は、利用されたクラス分のクレジットと同等の金額を収益として受け取る。 一方、ユーザーに対してはパートナーに支払うクレジット単価より高いクレジット単価で販売しており、その差額分が同社の利益となっている。 ┌────────── クレジットモデルの導入により、すべての当事者にインセンティブを提供できるビジネスモデルとなり、世界的に成功を収めることができました。ClassPassユーザーに提供されているクラスの価格は割安で設定されていますが、クレジット表記なので直接的な価格がわかりづらい上にサブスク会員にしか表示されません。つまり、パートナー様の価格競争力を損なわない設計と言えます(アヴェストン氏) └──────────
日本では200店舗からスタート、どんな期待があるのか
日本においては、都内を中心に首都圏に200店舗以上の体験を提供している(2024年10月時点)。女性専用ピラティススタジオ「the SILK(ザ シルク)」やボクシングエクササイズスタジオ「UBX(ユーボックス)」などと提携しており、掲載店舗数はピラティス、ヨガ、パーソナルトレーニング、ボクシング・キックボクシング、その他フィットネスの順となる。 ┌────────── 業界の事業者が抱える『ユーザー獲得のコストがかかる』『退会率が高い』といった課題に対して、持ち出し費用なしに新規顧客の獲得や収入増を提供するのがClassPassの強みです。過去に退会した方に再度アプローチすることも叶います(川口氏) └──────────