<プレミア12>「英雄たちを戦闘機でエスコート」 優勝の台湾代表を祝う
台湾が世界野球ソフトボール連盟(WBSC)プレミア12で優勝を果たした野球代表チームの航空機を戦闘機でエスコートする予定だと、台湾メディアが25日報じた。 【写真】プレミア12決勝の日本戦で本塁打に歓呼する台湾のファン 台湾の顧立雄(Wellington Koo)国防部長はこの日、台湾代表の歴史的なプレミア12初優勝を記念するため台湾の戦闘機が野球代表チームの台湾復帰を護衛するとし、「台湾の戦闘態勢には影響を及ぼさない」と強調したと、台湾のTVBSニュースが報じた。台湾代表は24日、東京で行われたプレミア12の決勝戦で日本に4-0で完勝し、台湾に初優勝の栄光をもたらした。 台湾の頼清徳総統はSNSで、英雄の帰還を称えるために台湾の戦闘機が野球代表チームが乗る飛行機をエスコートする計画だと明らかにし、国防部がこれを確認したのだ。 また、頼清徳総統は台湾野球チャンピオンの帰還を祝うため、レセプションと市街パレードもすると伝えた。 顧立雄部長は「日本との決勝戦はすべての台湾国民を緊張させた。戦闘機の護衛は国家にインスピレーションを吹き込むためにわが軍隊がするべきこと」と話した。 これは台湾の代表チームに対する自負心を強調し、スポーツ業績に対する政府の支援を見せる。 ただ、一部では代表チーム歓迎のために空軍戦闘機を飛ばしてフレアー(閃光弾)まで投下する計画について「資源の浪費」という指摘が出ている。 ある関係者は「戦闘機は普段から訓練任務を遂行するため人材・物資の浪費と見ることはできないが、赤外線誘導ミサイルなどをかく乱するフレアーの発射については戦費物資消耗という声が出るかもしれない」と説明した。 別の関係者は「中国軍戦闘機が最近、台湾周辺空域に頻繁に進入しているため、台湾軍用機の出動回数と飛行時間が大幅に増え、燃料費と維持保守費用は毎年超過支出となり、予備費を使う時もある」と明らかにした。 台湾がオリンピック(五輪)、ワールドベースボールクラシック(WBC)、プレミア12などメジャー国際野球大会で優勝したのは今回が初めてだ。