日本で苦労した“文化の違い” J助っ人が来日9年で抱いた日本への愛着「とても気に入っている」【インタビュー】
日本で描くキャリアの終着点
現在34歳とベテランの域に達した。この先のキャリアについては、「あと何年プレーするかわかりません。とは言っても、私のキャリアはそんなに長くないと思っています。キャリアの最後は日本でという思いがありますし、できればFC東京でキャリアを最後までという気持ちで今はやっています」と言い、引退後についてはブラジルに帰ることになるだろうと続けた。 「その先というのは、まだ考えていません。おそらくブラジルに帰って生活をするでしょう。それでも日本がとても気に入っているので、ブラジルに帰ったら『また日本に遊びに行きたい』ということになるでしょう。引退後も日本には何回も来るはずです」 ちなみに日本に住む外国人は、5年住めば日本に帰化申請できる権利を得られる。日本語の読み書きなどができるなど、クリアしなければならない様々な条件もあるが、これまでに「日本に帰化して日本代表入りを考えたことは?」と聞くと、「日本という国には、これだけ長く住んでいるわけですから、非常に愛着もありますし、ありがたみも感じています。でも帰化することは考えませんでしたね。私が帰化しなくても、若い選手たちがいっぱいいましたからね。私の出る幕はありませんよ」と笑った。 自身が過ごす9年間の道のりを振り返りながら、日本への愛着を話したディエゴ。残り4試合、チームのためにゴールを目指すプレーを全うする。 [プロフィール] ディエゴ・オリヴェイラ/1990年6月22日生まれ、ブラジル・パラナ州クリチバ出身。パワフルなフィジカルと優れた得点感覚を持つストライカー。2019年にはJリーグベストイレブンに選出され、2023年にキャリアハイの年間15ゴールをマーク。多彩なプレースタイルと献身的な守備が魅力。
河合 拓 / Taku Kawai