日本で苦労した“文化の違い” J助っ人が来日9年で抱いた日本への愛着「とても気に入っている」【インタビュー】
ディエゴ・オリヴェイラが日本での成功を掴むために苦労したこととは?
FC東京に所属するFWディエゴ・オリヴェイラは、2016年にブラジルから来日して柏レイソルに加入した。来日して9シーズン目を戦っている。ゴールを量産し続けるブラジル人ストライカーは、日本で9年目の生活を過ごしている外国人でもある。そんなディエゴが日本に抱く愛着を話してくれた。(取材・文=河合 拓) 【写真】「きれいな字!」 J助っ人、努力の跡がにじむ“日本語勉強ノート” ◇ ◇ ◇ ディエゴはFC東京に移籍してから今年で7シーズン目を迎えた。11月2日現在、J1通算276試合91得点を挙げているブラジル人ストライカーは、日本では柏時代と合わせて、9年目のシーズンを過ごしている。 選手が自国以外で活躍するためには、新たな環境に飛び込む勇気とそこに適応することが必要だと語ったディエゴ。彼も来日当初に苦労したが、成功を掴むために乗り越えていったと振り返る。 「自分の国を出て他の国でサッカーをするというのは、サッカーのスタイルも違いますし、言葉、食べ物、時間の感覚とか。文化の違いもありますので非常にいろいろと困難でした。もちろん私もこちらに来て、いろんなことに苦労しました。それでも私は日本で長くプレーしたかったし、早く日本のチームに馴染みたいという気持ちがあったので、そういったいろんな困難も早く克服しました。比較的早く日本に馴染めたと思いますが、本当にどの選手にとっても異国でのプレーは大変だと思います。その結果、日本にも溶け込めたし、馴染めたのではないでしょうか」 困難な環境を乗り越えられた要因の一つに、インターネットの発展があったという。以前であれば出身国であるブラジルとやり取りをするのは簡単ではなかったが、今ではインターネットが身近な存在となり、すぐに家族とも連絡が取れる。 「本当にありがたいのは今、これだけインターネットが普及していること。ブラジルの情報も得られますし、家族とも電話をしたりコミュニケーションが取れています。本当に昔に比べて、すごく役に立っていますし、気持ちに余裕が持てています。私個人は、それほど不自由なくやれています」 ディエゴは日本に適応できたが、「極端に言えば、日本に来て馴染めないから、すぐにブラジルが恋しくなって帰りたいという選手もいっぱいいます」と、外国人選手にとって日本への適応には難しいことがあると話す。 そして、「私もそう思うことがありましたが、それ以上に日本で活躍したい気持ちがあったので我慢しながら克服できたと思っています。これまで長く日本にいて、この先、いつまで日本にいるか分かりませんが、長く日本でプレーして自分の人生もいろいろ変わってきたので、非常に感謝しています」と、成功の根底に絶対に成功するというモチベーションがあったことを強調した。