「単純かつ親切」大谷翔平の特大弾が少年ファン直撃で余波続く 米記者も“見舞い”を求める「自ら行動するのが賢明」
大谷翔平(ドジャース)を巡って“予期せぬ”騒動が起きている。 キッカケとなったのは、現地時間7月2日に本拠地で行なわれたダイヤモンドバックス戦で放った一発にあった。チームが1点差を追っていた7回の第4打席に大谷は勝ち越しとなるリーグ独走の27号2ランをマークしたのだが、鮮やかな放物線を描いた打球がスタンドで少年の頭部に直撃したのだ。 【動画】打った瞬間!大谷翔平の27号逆転2ランが少年に直撃したシーン 112マイル(約180.2キロ)で弾き出された大飛球を追ったカメラ映像には、ボールがヒットした少年がうずくまる光景も映し出されていた。一部メディアでは無事ではあるものの、大事を取って救急車で運ばれたとも伝えられている。 もちろん打った大谷に全くの非はない。現地メディアでもホームランボールに夢中になるあまり、状況を把握していなかった周囲の大人たちへの批判も飛んでいる。ただ、一方で健気な少年に降りかかった災難を慮り、大谷と球団に“見舞い”を求める声も上がっている。 米野球専門サイト『Fan Sided』のマーク・パウエル記者は「彼(大谷)は単純かつ親切な行動ひとつで、“とあるドジャース・ファン”を大いに喜ばせることができる」と指摘。少年に対して何らかの対応を見せてほしいという要望をした。 もっとも、同記者も「今回の件はオオタニに落ち度などない」と不可抗力であることは承知している。ただ、「親切な行為はこの世界の発展に大いに役立つ」と訴えている。 「オオタニとドジャースが少年に手を差し伸べ、サイン入りの記念品や、ボールを提供する行為はとても寛大で、尊いものだ。もちろんオオタニが何か悪いことをしたからというわけではないし、ドジャース・ファンに借りがあるという話でもない。ただ、それはシンプルに正しい行いではないか」 さらにパウエル氏は「ファンはオオタニがもたらすあらゆるものを愛しているが、この新たな地域の、新たな層に、より好かれるためには、自ら進んで行動を起こすのが賢明ではないか」と指摘。少年を気遣う行為が球界のためにもなるという見解を示している。 たった一発のホームランが大きな話題となる大谷。余波を広げる今回の騒動も彼のスター性を存分に物語っている一例と言える。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]