【ブエルタ・ア・エスパーニャ2024 レースレポート:第15ステージ】オコーナーが意地の首位死守…総合2位ログリッチは痛恨の20秒ペナルティ
スタートからアタッカーたちが逃げを巡って激しい戦いを繰り広げた。ジェイ・ヴァイン(UAEチームエミレーツ)、カスパー・アスグリーン(ティーレックス・クイックステップ)、マルコ・フリーゴ、ライリー・シーアン(イスラエル・プレミアテック)、ヨナス・グレゴー(ロット・デスティニー)、マックス・プール(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)、ヨン・イサギレ(コフィディス)、カストリーリョが、1回目のコリャディエリャの頂上(37.6km地点)を通過した。しかし、残り95kmで彼らは追走してきた選手たちに追いつかれた。約21選手がカテゴリー3級の峠をクリアした。
一方、メイン集団を積極的に動かしたのがティーレックス・クイックステップ勢だ。ハイペースで先頭を引っ張ったため集団から抜け出そうとする選手はなかなかいなかったが、マルク・ソレル(UAEチームエミレーツ)が2回目のコリャディエリャ(87.6キロ地点)で揺さぶりをかけた。
レースの先頭はヴァイン、シヴァコフ、ウラソフ、シュテファン・キュング、カンタン・パシェ(グルパマ・FDJ)、カストリーリョらの7選手になった。最後のクイトゥ・ネグルの上り始めで、メイン集団との差は3分05秒だ。
クイトゥ・ネグルの麓でヴァインが抜け出す。シヴァコフがこれに反応してトップに立つと、すぐにウラソフとカストリーリョだけが追従する。ステージ優勝争いはこの3選手に絞られた。
彼らの後ろでは総合グループが活性化。ミケル・ランダ(ティーレックス・クイックステップ)の最後のアシスト役、マティア・カッタネオが残り6kmで任務を終えた時点で、その差は2分に縮まっていた。
カストリーリョは残り3kmで攻撃を仕掛ける。しかし、最後の1kmに入るとウラソフがその差を埋めてきた。それでもカストリーリョが何度も加速すると、ウラソフは抵抗できなかった。23歳のカストリーリョは今週2度目の勝利を挙げた。 「正直に言うと、予想していなかった。今朝は逃げ切りがどうなるか見てみようというつもりで参加したが、勝てる位置につけるとは思っていなかった。最初の勝利は信じられなかったが、2度目の勝利は夢のようだ。最高のブエルタ・ア・エスパーニャになった。他になにを言えばいいのかわからないくらいだ」とカストリーリョ。
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