「惜しいでは意味ない」「何が正解かわからない」三笘薫、6戦勝ち無しに胸中を吐露。早期交代に不満げな表情も「後半のプレーなら…」【現地発】
「前の責任は重いと思います」
ピッチで立ち尽くす選手たちの姿を目の当たりにして、ブライトンが勝ち方を忘れてしまったように映った。 【画像】“世界一美しいフットボーラー”に認定されたクロアチア女子代表FW、マルコビッチの厳選ショットを一挙お届け! 12月27日に本拠地アメックススタジアムにブレントフォードを迎えた一戦。ブライトンは、引いて守りを固めるブレントフォードを攻め立てたがゴールは遠く、スコアレスドローで90分間を終えた。 この試合でも、通常どおり定位置の左サイドハーフで先発出場した三笘薫は「いつも通りと言えばいつも通りですし、前の(選手の)責任はこの5試合、6試合大きいと思うんで。クリーンシートは良かったですけど、前の責任は重いと思います」。6試合連続で勝ち星から見放されている状況を冷静に受け止めた。 霧のなかで進んだナイトゲーム。5戦未勝利のチームからは危機感が漂った。開始直後からシーガルズイレブンには “必死さ”が感じられ、それが奏功したのか、チーム全体のインテンシティは高くなっていた。 試合後、三笘は「毎試合(ファビアン・ヒュルツェラー監督から)言われていること」と話したものの、直近の数試合と比較すると、彼らの動きは見違えるほど良くなっていた。 敵陣内で積極的にプレッシングを仕掛けてボールを奪うシーンが続き、そこからショートカウンターで何度も好機を演出する。開始4分、ゴール前でボールを受けたフリオ・エンシソが、完全にフリーの状況でのシュート。枠よりわずか右に外れたボールはポストに当たり、先制点とはならなかった。 さらに13分には、再びノーマークの状況で、エンシソが今度は左サイドからの三笘の好クロスに頭で合わせたが、GKマルク・フレッケンの正面へボールは飛び、決定機を生かせなかった。 その後も攻勢を続けるブライトン。中でも三笘は、ここ数試合で募らせたうっ憤を晴らすかのように、果敢にドリブルで仕掛けて再三チャンスメイクをしてみせる。27分には高速ドリブルでボックス内へ切り込み、右足アウトサイドで中央への折り返し。数分後には、今度は左足でグラウンダーのクロスを入れたが、どちらもDFに当たってフレッケンの手中に収まった。 普段にも増して積極的な仕掛けを繰り返し、敵の守備陣を脅かす場面が目立っていた。自身のプレーについて、三笘はこう振り返った。 「コンディションも悪くなかったし、ボールを受けた時にショートカウンター気味にスペースがあったんで、そこに入ることで、相手もそれが決まれば怖いと思いますし、そういうプレーを毎試合やらなくてはいけない。そこからシュートを打ち切るところまでやらないといけないと思う」
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