【回顧2024】引き取り手なく…全国で急増する無縁遺体
さらに、来場者の注目を集めたのが、今年で70歳になる石田純一さんの「生前葬」でした。 (石田純一さん) 「ある程度元気なうちに動けるうちにお会いできて、いろんなお礼や人生楽しかったね、いろんな思い出があるねっていう話ができることが生前葬のよさなのかなと思います。一人一人が全員が自分に歴史があるわけで、生きてきた証しがあるわけで、十分存分に生きたという証し、それを最後に示す僕は大きなチャレンジだと、それが死だと思っております。」
■<取材後記>2050年 5世帯に1世帯が65歳以上の単独世帯に
厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所が11月に公表した調査によると、2050年には大都市圏を中心とした全国3分の2の都道府県で、5世帯に1世帯が65歳以上の「単独世帯」になるといいます。さらに全年齢では44.3%の世帯が「単独世帯」になるという予測がなされています。こうした現状を鑑みれば、実態把握とルール作りが喫緊の課題であるのは言うまでもありません。 無縁遺体の葬儀を10年以上行っている後藤社長は、その理由について次のように語っていました。 (「セレモニー白壁」後藤雅夫社長) 「人間、生きているときはいろんなことがある。だけど死んじゃったらね、みんな平等だと思うんですよ。亡くなった時点でね。だから、最後はきちっと、できることだけして、送ってあげようと」 望んで「無縁」となった人や、そうでない人、そしてまだ縁がある人のいずれの立場においても、自らの死について日ごろから考える機会を持ち、周囲も含めて納得する最期を迎えるきっかけとなってほしいと思います。