「適応障害」になりやすい人の特徴。経験者が語る“壊れる寸前まで働いた結果”ついとってしまった行動とは
「休む」ことも仕事のうちと理解する
<先人の根性論はまったく必要ない> どれだけ好きなことであってもやりすぎるとその反動が来るという経験を身をもってしたわけですが、僕にはなぜストレスの自覚症状がなかったのか。理由は次の2つなんです。 ・今まで自力で解決してきたから、自分で処理するのが当たり前になっている ・前までは余裕でいけていたから、それが今も続いているという錯覚 あの時メールカウンセリングを廃止にせず頑張り続けていたら、どのような結果になっていたか考えただけで怖くなります。 自分の気持ちに敏感になって、正直でいることはものすごく大切なんです。しんどい時は、ちゃんと「しんどい」って言っていいんです。「大丈夫?」と聞かれて大丈夫じゃないときは、「大丈夫じゃない」と言っていいんです。 相手の変化に鈍感な人だと、その人にどれくらいストレスがかかっているか、口に出して言わないと分かってもらえない場合もよくありますから、自分の状態が思わしくないときは、しっかり声に出して言いましょう。 限界を超えているのに、自分が自分の味方をできないと、心が置いてきぼりになりますからね。 また先人たちが作ったくだらない精神論や根性論のせいで、休むことに罪悪感がある人が多いようですが、こう考えてみてください。 僕たちは、生きている人間のプロなんです。プロなんだから、休むのも仕事のうちなんですよ。だから「つい働きすぎてしまう」や「つい頑張りすぎてしまう」という人で自分のストレスに鈍感な人は、「無理やり休む日や時間」を作るようにしてみてください。 「働きすぎ」や「頑張りすぎ」な人に足りないのは、「休む努力」であることも忘れないようにしましょう。 婚活をめちゃめちゃ頑張っているけれど、まったく上手くいかない人が男女共通して一定数いるのは、そのためです。 基礎をしっかり整えた上で、実際に行動に移し、失敗したら「何がまずかったのか?」「なんで上手くいかなかったのか?」を考え改善し、成功しても「何が良かったのか?」「なんで成功したのか?」を考える。 さらに、場合によっては基礎を振り返ってさらに土台を固めたり、ときには思いっきり基礎を無視した大胆な方法も試したりする。 これらの繰り返しによって、特定の物事に対しての勝ちパターンができるんですよ。つまり、トライアンドエラーなくして勝ちパターンを作ることは不可能なんですよね。 だから何か一芸に長けていて秀でている人を見たときに、ただ羨ましがったり嫉妬したりするだけではなく、その背景や経緯にあるものもしっかり見てください。 そこには、その人の勝ちパターンができるまでの苦労や失敗談が、きっとたくさんあるはずなのだから。