ポールポジションを手にしたルクレール「雨が降ったことで有利になった」と明かす。決勝はオーバーテイクがしやすいのか?
フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1ベルギーGPの予選で2番手。最速タイムを記録したレッドブルのマックス・フェルスタッペンがパワーユニット交換による10グリッド降格となるため、ルクレールがポールポジションからスタートすることになった。 【スターティンググリッド】ルクレールがPPスタート!:F1ベルギーGP決勝スターティンググリッド そのルクレールは、雨じゃなければメルセデスと5番手を争うのが精一杯だっただろうと語った。 F1ベルギーGPの予選はQ1から雨に見舞われ、Q3まで終始インターミディエイトタイヤを使わなければいけないコンディションが続いた。そんな中ルクレールはQ3で、フェルスタッペンに次ぐ2番手タイムを記録。フェルスタッペンのグリッド降格により、ルクレールはポールポジションを手にすることになった。 「今週末、こうなることは予想していなかった。難しいコンディションでは予想以上の結果を出すことができた。チームにとっては良い1日だ。今は決勝に集中して、雨が止んだ時にどうなるか、それを見極める必要がある」 ルクレールは予選後にそう語った。 「この雨がなければ、特にメルセデスと5番手を争うことになっていたと思う。でも、雨が降ったことで少しは有利になった」 「でも、本当に嬉しい。Q3のアタックには、とても満足している。グリッドの先頭に戻ることができてよかった。明日はそれを最終結果に繋げなければいけない」 ルクレールは、ベルギーGPの舞台であるスパ・フランコルシャンはオーバーテイクが比較的容易なため、ポールポジションからスタートしても先頭をキープするのは簡単ではないと語った。 「ここでの1周目、首位を守るのは簡単じゃない。正直、どうなるかは見てのお楽しみだ。スタートは毎回違う。そして明日マシンに乗って、オー・ルージュを通過する時に、何ができるベストのことなのかを決める。もちろん、先頭をキープするために努力するよ」 なおチームメイトのカルロス・サインツJr.は、多くの人が思うほどオーバーテイクは簡単ではないと語る。 「マクラーレンやレッドブル、そしてメルセデスなど、同じペースか僕らよりも速いマシンが目の前にいる。スタートで彼らよりも前に立つことができれば表彰台圏内を維持することができる可能性が高く、マックスが順位を上げてこなければ、優勝だってできるかもしれない」 「でも僕は明日7番手からのスタートだから、僕らが追い上げていかなければいけない。簡単ではないけど、ベストを尽くすつもりだ」 そうサインツJr.は語った。 「レースペースでは、レッドブルやマクラーレンが一歩リードしているように見え、そこにフェラーリとメルセデスが続いていた。特にマクラーレンは非常に強く、他のチームにほぼ0.3~0.4秒差をつけていた。レースでどうなるか見てみよう」 「ここでオーバーテイクをするには、タイヤのパフォーマンス差が良好でなければいけない。オーバーテイクはそれほど簡単ではないんだ」 「皆さんが考えているほどオーバーテイクが簡単にできるか、興味深いレースになるだろうね」
田中健一, Jonathan Noble