40代以降の「歯列矯正」は慎重に。ミドル世代の正しい歯のケア&対策
ミドル世代の歯をただ「みがくだけ」ではたりません。年齢に合わせて適切なケアをすることが大切です。ここでは、歯ブラシの選び方から歯列矯正、歯ぎしりまで、40代以降が知っておきたいデンタルケアについて歯科医の照山裕子先生が解説してくれました。 【写真】みがきやすい歯ブラシの大きさ
Q.歯ブラシの選び方がわからない
A.ブラシの大きさやかたさをチェック! 歯ブラシは自分の歯に合わせて。ブラシのあるヘッド部分は、親指の爪の大きさが目安。 「親指の爪ほどのコンパクトヘッドだと小回りが利き、みがきやすいです。毛質はかたいと歯や歯茎を傷つける恐れもあるので、『ふつう』がベター」(歯科医・照山裕子先生、以下同)
Q.歯医者にはどれくらいの頻度で通えばいいの?
A.歯の状態で異なるので、主治医に従って セルフケアと歯科医師の両輪でケアを行うことが大事。 「お口のトラブルが増えるミドル世代はかかりつけ医をもち、主治医に従って。とくに問題がなければ3か月に1回の検診ですむはず」
Q.昔、歯列矯正をしたのに、また乱れてきたのはなぜ?
A.生活習慣やクセが原因で歯列は乱れます 「かみグセ、食いしばりや歯ぎしりで歯列が乱れることは珍しくありません」 歯列が乱れるとみがき残しによるトラブルが起こりやすいため、フロスやタフトブラシなどを用いて丁寧にケアを。
Q.大人になってから歯列矯正をしてもいい?
A.歯茎のトラブルが増えるミドル世代は慎重に 矯正は歯を支える骨に物理的な力を加え、理想的な場所に移動させる方法。 「しかし歯周病などの歯茎のトラブルがあると骨が再生せず、動かした歯が安定しないことも。選択は慎重に」
Q.歯ぎしりに悩んでいます。対策はある?
A.就寝時はマウスピースを装着しよう 奥歯に体重と同等の圧力をかける歯ぎしりで歯が欠けることも。 「就寝中に歯ぎしりを止めることは難しいので、マウスピースの装着を。歯科医院にて3000円程度でつくれます」
●歯ぎしり・食いしばりがひどい場合の対策は?
おもな原因はストレス。無意識の行為のため改善はむずかしく、マウスピースの対策が現実的。 「ひどい場合はボトックスで筋肉を弛緩させる選択も」
ESSE編集部