ゴルフ場の「コース管理」は芝が枯れている冬もめちゃめちゃ忙しい! 芝刈りだけじゃない多岐にわたる仕事内容とは?
営業開始後にもさまざまな業務がある
では、営業開始後に行わなければならない作業とはどのようなものなのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。 「日本のゴルフ場のフェアウェイやラフは、コーライ芝や野芝といった暖地型の芝が使用されており、冬は休眠状態になって成長がストップするので、芝刈りをする頻度は減少します。その代わり落ち葉が多くなり、放置しているとプレーに支障が出かねないので、ブロワーなどを使って取り除く必要が生じます」 「ほかにも、フェアウェイの下を通っている暗渠排水管(あんきょはいすいかん)の点検や修理地の処理などの仕事もあります。もちろん、夏は夏で伸び盛りの芝を刈らないとまともにプレーできなくなったり、スプリンクラーで水をまかないと芝が赤く焼けてしまったりするので大変ですが、冬もコース管理者はさまざまな仕事をこなさなければならないでしょう」 木々の剪定やコース管理用の機械整備、害獣対策の設備強化など、営業開始までの数時間ですべてを終わらせることは不可能です。ゴルファーがラウンドを楽しんでいる間も、横で作業を続けるのは仕方がないのかもしれません。 コース管理のスタッフ人数は、かつてはゴルフ場1カ所につき20人前後とされてきましたが、現在では半分程度にまで減っているともいわれています。少数精鋭で18ホールを維持するため尽力してくれているので、ラウンド中にコース管理のスタッフを見かけたら、ねぎらいの言葉をかけてあげるといいでしょう。
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