菊池風磨の「許せない!!」が生まれた背景ーー『ドッキリGP』の“全部ガチ”で仕掛けている「驚く舞台裏」 なぜ令和でも「ドッキリ番組」がウケる?
中川さんにとって『みなさん』での経験が後の『ドッキリGP』に生きている。彼にとって『みなさん』時代は映像ディレクターとしてのルーツなのだ。 「『全落・水落』シリーズの初回ロケで、僕が落とし穴に気づかずに演者さんが落ちる予定の落とし穴に落ちてしまい、見せ場を潰してしまったんです。それで頭が真っ白になって『これで番組をクビになるな』と思ったぐらいショックで……。 ロケ終了後にとんねるずさんには土下座して謝りに行きました。2人とも怒っていませんでしたが、あれは反省しています。
『ガッチャンコステークス』は僕がしていたのですが、あれは仕掛け人と演者による空気の読み合いであり、双方がどうやってドッキリの現場を面白くするかという“闘い”なんですよ。ドッキリだとバレた後にみんなで面白いものを作り上げていく共同作業が醍醐味で、本当に好きなコーナーでした」(中川さん) ■「ドッキリ」のネタを考えるヒント 2018年3月、『みなさん』は、『とんねるずのみなさんのおかげです』から含めると30年に及ぶ長き歴史に幕を下ろした。中川さんは同年4月に放送された、まだレギュラー放送となる前の特番時代の『ドッキリGP』にディレクターとして参加している。
「『みなさん』が終わると決まってから僕はプロデューサーとディレクターを兼務していて、大型企画以外はディレクターとしては手を引いている状態だった時に、『ドッキリGP』を立ち上げた蜜谷浩弥チーフプロデューサーから『何本かドッキリの映像を作ってくれないか』と依頼されて、『ドッキリGP』の前身番組『ドッキリさせちゃうぞGP』からディレクターとして参加しました」(中川さん) 『ドッキリGP』といえば「秒でドッキリ」(一瞬で驚くショートドッキリ)をはじめとした、ありとあらゆるバリエーションのドッキリが満載なのが大きな特徴だが、手数の多いドッキリはどのようにして生まれているのだろうか?