フィアット「500C」で時速180キロ巡航できた! たった70馬力でも意外とアウトバーンをキビキビ走れた!?【Key's note】
非力ながら意外とキビキビ走る
そんなアウトバーンを、わずか70psのフィアット500Cで走ったのですが、想像通り加速の鈍さに閉口しました。僕が現地の住まいにしているアパートの近隣にあるアウトバーンの出入口「カイザーゼッシュ」から乗り入れて約15km先の「ウルメン」まで、一度も床まで踏み込んだアクセルペダルを緩めなかったのです。 登り区間ではアクセル全開でも120km/hがせいぜいですから、ひたすら床踏みするだけです。下り区間では速度が高まってきますが、アウトバーンの流れを考えればそれでも高速ではありませんよね。ですから、アクセル全開のまま、3つの出口をやり過ごしてしまったのです。 それでも驚かされたのは、下り区間になればフィアット500Cでも最高速度180km/hを記録したことです。あくまでメーター読みですから実測は不明ですが、それでもフィアット500Cとしては驚きの速度です。日本の軽自動車のように速度リミッターは組み込まれていません。小さなコマネズミのようなフィアット500Cが180km/hで巡航している姿は滑稽だったと思います。 しかも、クルマは安定しているのです。180km/hではややキツく感じるコーナーもありますが、そこでも安定していました。一度速度を落としてしまうとリカバリーに時間がかかることは知っています。軽はずみにアクセルを戻せないという心理も働いていますが、ともあれ、アクセル全開で180km/hコーナリングしたのは(させられたのは)驚きでしたね。 フィアット500Cでアウトバーンを全開走行するなんてやや無謀のように感じますが、ギヤ比は最高速側に設定されていたわけですし、高速域でもコーナリング性能も安定。さすが欧州車だと思わせられました。 ドイツ旅行の際には、フィアット500Cをレンタカーに借りてみてはいかがでしょう。なかなかスリリングですよ。
木下隆之(KINOSHITA Takayuki)
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