「お前、ユウキと全然違うな(笑)」イタリア人が驚いた大塚達宣の“グイグイ精神”…「24歳の海外挑戦」はバレー界の新しい選択肢になるか?
世界最高峰のイタリア・セリエA挑戦が始まった――さらなる飛躍のために海を渡ったバレーボール日本代表・大塚達宣(24歳)が新天地に選んだのは、昨季まで石川祐希が在籍したミラノだった。今年9月に取材した様子とあわせて、現在地をレポートする。【NumberWebインタビュー全2回の1回目/後編に続く】 【変わりすぎ写真】「もう剃っちゃったけど…」ちょっとワイルドだった大塚達宣のヒゲ姿を見る!『ブランの前で子供みたいに泣く西田&藍』『石川キャプテンの前でグッと涙を堪えるタッちゃん』など男子バレー秘蔵写真も 「おかげさんで、チームメイトとはいい関係性ができて、自分のことはもう結構わかってもらえてるかなと思うんですよ」 大塚達宣は爽やかなドヤ顔で言った。 取材に訪れたのは9月中旬。大塚がミラノに合流してからまだ1カ月経っていなかったが、すでにチームに溶け込んでいた。練習が終わるとクールダウンしながらチームメイトと談笑する。もう何年も海外でプレーしているかのように自然体だった。 それは誰のおかげでもなく、大塚自身の並々ならぬ奮闘があったからだ。
イタリア到着後、すぐに練習へ
8月5日にパリ五輪を終えて帰国してからは、ほとんど休む間もなくミラノ行きの準備に追われた。ビザの取得に時間がかかったため予定していた日に合流できず、焦りもあった。 ようやく出国できたのは8月22日の夜。23日の早朝にミラノに到着し、その足でチームの体育館へ。練習していた選手たちに挨拶をして、チームスタッフに家へ案内してもらった。昼食後、「昼からの練習、どうする?」とスタッフに聞かれた。 「正直疲れてるっちゃ疲れてますけど、“めっちゃやる気ある”みたいな雰囲気を出しておいたほうがいいと思ったので、『オッケー! レッツゴーレッツゴー! 』とか言って、練習に出ました。そこはもう勢いとノリで(苦笑)」 2日目は練習にフル参加した後、チームメイトに食事に誘われた。 「時差ボケで眠かったんですけど(苦笑)、絶対これ行っといたほうがいいなと思って。体育館以外でコミュニケーションを取るいい機会になるので。自分から積極的にみんなと一緒にいる時間を作ろうというのは、特に最初の一週間は意識していました」 とにかく“最初が肝心”という意識が強かった。 もちろん体育館でも全開だった。 「来てすぐの頃はとにかく元気よく、オーバーリアクション気味にやっていました。どんどんチームメイトと関係性を作っていかないといけないので、あえていつも以上に。英語も細かい部分まではしゃべれないし、イタリア語は毎日チームメイトに教えてもらいながらという感じで、口では100%伝えられないけど、自分の感情を表情や体で表に出すことで、『あいつ、こういう気持ちでやってるんだな』と伝わると思うので。日本にいる時から僕はそういうのを大事にする派だったんですけど、日本以上にそこは頑張ってやらないといけないと思っていましたから」
【関連記事】
- 【つづき→後編を読む】「ちょっと疲れたな」順調だったイタリア生活、でも母には伝わっていた“危険なサイン”…大塚達宣(24歳)を救った母の助言と石川祐希の存在
- 【変わりすぎ写真】「もう剃っちゃったけど…」ちょっとワイルドだった大塚達宣のヒゲ姿を見る!『ブランの前で子供みたいに泣く西田&藍』『石川キャプテンの前でグッと涙を堪えるタッちゃん』など男子バレー秘蔵写真も
- 【あわせて読みたい】「甲斐優斗がいるのに勝てない状況が続いてて…」男子バレー名門撃破の専修大“インカレ初制覇”の舞台ウラ、4年生たちが“日本代表の後輩”に恩返し
- 【話題の人】男子バレー新監督は自転車通勤!?「ヒョイとまたがって…お茶目な人」選手も信頼するロラン・ティリ(61歳)の素顔
- 【天才セッターが宣言】「もっと極めたい」関田誠大(30歳)はまだまだ燃え尽きていなかった…パリ五輪が新たな出発地点に「ジェイテクトで日本一に」