【プレビュー】東京Vと鹿島の激突。安西幸輝と三竿健斗にとっては、“味スタ凱旋”の一戦| Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは8月24日と25日に第28節を開催。味の素スタジアムでは、東京ヴェルディと鹿島アントラーズが対戦する。
今季初の3戦勝ちなしとJ1残留に向けて正念場の東京ヴェルディと、リーグ優勝へこれ以上首位との差を離されたくない鹿島アントラーズが、味の素スタジアムで激突する。 東京Vは中断明けの3試合でゴールが生まれていない。サンフレッチェ広島と名古屋グランパスにそれぞれ0-1で敗れて今季初の連敗となると、前節は今季2度目の東京ダービーを戦い、スコアレスドローで終了。後半は何度も決定機を作りゴールに迫ったが、最後まで1点が遠かった。 少しずつ残留争いの足音も聞こえてくる中で、この鹿島戦には林尚輝、染野唯月、松村優太の3人がレンタル移籍のため契約上、出場ができない。攻守の要であるCB林と得点源の染野に加え、今夏に加入して以降、WBの位置で定位置をつかみつつある松村の不在は大きな痛手である。 その意味では、代わりにチャンスを得る選手たちの奮起は不可欠であり、特に期待がかかるのは、ここまで9ゴールを挙げチーム得点王の木村勇大だろう。中断期間があったとはいえ、2カ月以上ゴールから遠ざかっており、2ケタゴールの大台を前にして足踏みが続いてしまっている。チームも自身も前進するために、ここで一発豪快なゴールが見たいところである。 優勝争いを繰り広げる鹿島も、中断明けは思うように勝点は積めていない。再開初戦こそサガン鳥栖を下し3ポイントを手にしたが、前々節・ジュビロ磐田戦では逆転負けを食らい、前節・浦和レッズ戦はスコアレスドロー。首位との差を縮めるチャンスがありながらも、それを逃してしまった。 これ以上の足踏みは禁物の中、初の古巣戦となる三竿健斗のパフォーマンスには大きな注目が集まる。前半戦で初の古巣戦を終えた安西幸輝とともに味スタでの東京V戦ははじめて。成長を示すためにも勝利を飾りたい気持ちは強いだろう。 なお、両者の前回対戦は激闘であった。ホームの鹿島が開始10分で2ゴール奪い、後半早々にも追加点を決め、勝負ありかと思ったが、そこから東京Vが怒涛の反撃を見せる。69分と81分にゴールを返し1点差まで詰め寄ったアディショナルタイムに同点ゴール。合計6ゴールが飛び出した一戦は、3-3の引き分けに終わった。 約3カ月ぶりの再戦は、まさに決着を付けるゲームとなる。4試合ぶりの勝利をつかみ緑が沸くか、3試合ぶりの勝点3を積み上げ、深紅が笑うか、注目の一戦だ。