山田新が後半AT10分弾! 川崎Fが3戦ぶり勝利! 最下位・鳥栖は2度追いつくが無念の4連敗
[9.13 J1第30節 川崎F 3-2 鳥栖 U等々力] J1リーグは13日に第30節を行った。川崎フロンターレとサガン鳥栖の対戦は、川崎Fが3-2で勝利。後半アディショナルタイム1分過ぎのPKをMF清武弘嗣に決められたが、後半アディショナルタイム10分過ぎにFW山田新が勝ち越しゴールを決めた。 【動画】好機再びの山田新が後半AT劇的決勝ゴール 直近のルヴァンカップでは準決勝進出を決めた川崎Fだが、リーグ戦では2連敗で14位。8日のルヴァン杯第2戦で結果を残したFW遠野大弥がリーグ戦では7試合ぶりの先発入りし、同じくルヴァン杯2試合でフル稼働したDFセサル・アイダルも今夏加入からリーグ戦初先発となった。鳥栖から今夏移籍してきたMF河原創が古巣との対戦。日本代表から帰還したDF高井幸大はベンチ入りした。 前節の結果で北海道コンサドーレ札幌と順位が入れ替わり、最下位に転落した鳥栖。川井健太前監督の退任から木谷公亮監督が指揮を執るが、それでも就任4試合で3敗1分と勝利はない。前節・湘南ベルマーレ戦(●1-2)から先発3人を変更。今夏に加わったMF久保藤次郎とMF西矢健人、拓殖大から1年前倒しでプロ入りしたMF日野翔太がスタメンに名を連ねた。 序盤から川崎Fがチャンスを作る。前半7分、遠野が左サイドからカットインをして右足シュートも、GK朴一圭にセーブされる。同9分にはDF佐々木旭の浮き球ロングパスをPA内のFWエリソンが落とす。フリーになったMF脇坂泰斗が左足でシュートを打つが、惜しくもゴール枠外に外れていった。 川崎Fは前半11分に攻撃が実を結ぶ。MF大島僚太からパスを受けたDF橘田健人がボールを落ち着かせながら右足シュート。詰めてきたDF原田亘に当たり、ドライブ回転がかかったボールはそのままゴールに突き刺さる。橘田のリーグ3点目で均衡が崩れた。 先制点を奪われた鳥栖はその後、徐々に攻勢を強める。敵陣まで入り込む場面が増えるが、決め切れない。前半29分には日野が右サイドからクロスを上げ、FW富樫敬真がヘディングシュートで合わせるが、ゴール枠外に逸れていった。 前半33分、川崎Fは右サイドからDFファン・ウェルメスケルケン・際が右足でクロス。ファーサイドのエリソンがGK朴と競り合いながらボールを折り返すと、ゴール前に詰めた脇坂が頭で押し込み、ゴールネットを揺らした。だが、エリソンからの折り返し時点で脇坂がオフサイドを取られ、得点は認められなかった。 前半は川崎Fが1-0のリードで折り返した。ハーフタイムにはエリソンが下がり、チームトップスコアラー11得点のFW山田新が出場した。後半3分には単騎でドリブル突破を仕掛け、DF木村誠二やDFキム・テヒョンを翻弄してシュートを打ったが、最後はブロックに遭った。 敵陣でのプレーが増えていた鳥栖が待望の同点ゴール。後半6分、PA左からMF福田晃斗がクロスを上げると、ゴール前で富樫が頭で逸らす。ファーサイドに流れたボールに久保が反応。日野とGKチョン・ソンリョンが交錯して無人となったゴールに右足で決め切り、1-1と試合を振り出しに戻した。 追いつかれた川崎Fだが、その後は再びペースを握り始める。後半15分にはファン・ウェルメスケルケンに代えてDF三浦颯太を投入すると、その1分後に勝ち越しに成功。ファウルを受けた三浦の位置から大島がすばやくリスタートを切る。反応した脇坂がPA左に入り込んで中央に折り返し、詰めてきた家長がマークを外して左足ダイレクト。ゴール右隅に今季6点目を沈め、2-1とリードを手にした。 前節同様に2度目のリードを許した鳥栖は、後半17分に日野を下げてFWヴィキンタス・スリヴカの投入で得点を狙う。一方、川崎Fは同24分に2枚替え。大島と脇坂に代えて高井とFWマルシーニョが出場。家長がトップ下に動き、遠野が右サイドへ。マルシーニョは左サイドに入った。鳥栖も30分に2枚替えを行い、MF中原輝とMF楢原慶輝からMF堀米勇輝と清武が投入された。 後半44分、鳥栖は敵陣内での波状攻撃で久保のシュートが三浦のハンドを誘発。後半アディショナルタイム1分過ぎに清武がキッカーを務めると冷静に決め切り、加入後初ゴールで2-2と再び同点に追いついた。 だが、後半アディショナルタイム10分過ぎに川崎Fが勝負を決める。敵陣に入った山田があきらめずにボールをゴールラインに押し込み、勝ち越しに成功。3-2で3試合ぶりの勝利を手にした。鳥栖は無念の4連敗となった。