【毎日書評】共働きなのにお金がたまらない!いますぐ「おこづかい制」をやめて「共有口座」へ
貯金ができないことを一方的に責めない
残高を気にはするものの、パートナーから文句も出ないので、自分に都合のいいように解釈して貯金を怠ってしまう──。著者によれば、そういったケースはよくあるのだそうです。 ただしそんな場合は、貯金ができなかった相手のことを責めるのではなく、「今後のことを考えて一緒に貯金をしようよ」とやさしく持ちかけることが大切。 最大の方策は、やはりおこづかい制をやめることであるようです。たとえば、家計の管理役を任されていた女性が貯金に苦手意識を持っているのであれば、試しに男性が家計を管理してみる。定額制にして、毎月、食費だけの決まった金額を女性に渡すという方法を用いるわけです。 その結果、女性がうまくやりくりできれば、貯金が増えていることをお互いに実感することもできるはず。事実、最近は夫がお金を管理する夫婦も増えているのだそうです。 そしてしばらく経てば、貯金はかなりの金額になるはず。「これを住宅ローンの頭金にしよう」というように提案すれば、具体的な目標ができて、喜びを分かち合えるわけです。(49ページより)
ふたりの給与を同じ口座にまとめる
もうひとつの方策は、ふたりの給与の振込先を同じ口座にすること。そうすれば、支出の割合でもめたりせず、全額をその口座から払うことが可能。数字が見えやすくなるので、そこから家賃と光熱費、ふたりぶんのスマホと通信費などの固定費、食費が差し引かれていくのです。 そうしたら、その次に目的別の支出項目を設定します。 これは、二人で夢を語るということにつながります。共通の目標、夢があれば、お金のことも楽しく話せます。家を買う、子供をつくるなどの共通の目標について、明確に数字を定めてください。 まずは少額で、わかりやすい旅行の計画からでもいいでしょう。(51ページより) ポイントは、具体的な日程までをはっきり決めること。そうすれば、口約束にならなずにすむからです。(50ページより) 夫婦間のお金の問題を、ストーリー仕立てで解説したわかりやすい内容。パートナーと過ごす時間は穏やかに過ごしたいものだからこそ、本書を参考にしながらお金の問題を解消する策を練ってみるべきではないでしょうか。 >>Kindle unlimited、2万冊以上が楽しめる読み放題を体験! Source: 三笠書房
印南敦史