「旅好き、冒険好きライダー憧れのマシン」BMW GSシリーズ最高峰!アドベンチャー界の王様“R1300GS”をバイクライターが試乗レポート
新世代のルックスに至れり尽くせりの機能満載
ヘッドライトは“X”スタイルのデザインとなり、ロービームとハイビーム用の2つのLEDユニットと、デイタイム・ランニング・ライトとコーナリング・ライト用の4つの追加のLEDユニットで形成され、先進さや個性を放ちつつ、路面を明るく照らし、対視認性をアップさせている。 またR1300GS・ツーリング仕様には「ヘッドライト・プロ」が採用され、フルLEDヘッドランプのビームが車体の傾きに合わせて動き、コーナリング中のバイクの進行方向内側を照射し、広い範囲を照らし出すことが可能となっている。そのほか空力を考えられたスクリーン、サブスクリーン、フィンによって走行風による疲労を軽減し、ライダーは快適な走りを楽しむことができる。 そして一目で状況が分かり、操作もしやすいTFT液晶ディスプレイやクラッチレバー操作不要でシフトアップ、ダウン双方向の入力ができるギアシフトアシスタントプロ、前方車両までの距離と所望のライディング速度を設定可能なアクティブ・クルーズ・コントロール、衝突を防ぎ、事故の重傷化を軽減させるフロント・コリジョン・ワーニング、左右のレーン後方を監視し、リアミラーへの警告表示により安全な車線変更を補助するレーン・チェンジ・ワーニングといった先進の機能も搭載される。 さらにGSツーリングモデルには、停止時および低速走行時はシート高が820mmに下がり、走行速度が上がるとシート高が標準設定の850mmへ戻るという、便利かつ安心な自動車高調整機能も備えられている。
ゆとりある走りと快適な操作感で旅を満喫できる一台
実際に車両を目の前にすると、確かに前型よりもひと回りほどスリム&コンパクトになり、威圧感も薄れた印象を受ける。BMWが目指したより多くの人が乗れるGSシリーズというものが見た目にも現れ、潜在的にGSシリーズに乗りたいけど大きすぎて自分には乗れないと諦める人が「これなら乗れそうかも!」と感じる人も多いかと思える。 実際にシートにまたがってみると、820mmという数値よりも足つき性が良く、両カカトがピッタリと着く(身長172cm・体重65kg)感じで、安心感も十分。ポジションもハンドル幅は広めだがキツイ感じではなく、自由度が高いので、“攻める”と“ゆったり”の両方の乗り方も楽しめそうだ。 エンジンをスタートさせると迫力のサウンドがライダーの気持ちを押し出し、“行くぞ!”という気分にさせてくれる。走り出しは前型よりも軽くなったとはいえ237kgの重量、しかしその重さも感じさせないほどにスムーズで、またスロットルの反応もよく、重厚なボディをグイグイと引っ張ってくれる感じが爽快、悠々とした走りはもちろんのことスマートなハンドリングと安定感のある身のこなしでオンロードスポーツのようなシャープな走りも楽しむことができる。こんな大柄なバイクをスムーズに乗れていることに「自分が上手くなった」という錯覚するような高揚感のある走りを体感させてくれる。 大柄なバイクの場合、やや苦手意識が高まるワインディングも快適にこなしてくれ、上り坂をものともしない力強さと安定感のあるブレーキングに「さすがGS!」と心の中で呟き、このバイクならば幅広いシチュエーションで安心かつ快適に使えそうだと感じた。 価格としてはお手軽とは言えないが、先進機能を満載し、所有感と同時に走りもしっかりと満たしてくれるまさにアドベンチャー界の王様的な一台。憧れを現実にすれば、その先には素晴らしいバイクライフが待っていることは間違いない!
【関連記事】
- 「バイク乗り注目必至の優秀ヘルメット」安全性もコスパも最強!デイトナのオリジナルヘルメット5タイプが新登場
- 「ワークマン 驚きの逸材アウター」この出来で3千円以下はすごい…“進化版MA-1”がバイク乗りにもオススメな理由とは?スタイリストが徹底解説
- 「ホンダの新型バイクに熱視線」重厚感漂うネオクラシカルの大本命!ホンダ“GB350C”に注目必至
- 「ワンランク上のミドルスクーター」躍動感あるボディに爽快な走りを実現するエンジンを搭載、ヤマハ“X FORCE”の2024モデルに超注目!
- 「他とは一線を画したスクーター」シャープな走り、所有感も満たしてくれる…ヤマハ“グリファス”でフットワークの軽いバイクライフを!