冬休みは「マインクラフト」で親子でデジタルものづくり。子どもの自己肯定感をあげるために親がするべきことは?
子どもから大人が「学ばされる」ことも
――親御さんのアドバイスは、そんな簡単そうなことでいいんですか? 「こういった過程で得た『自己肯定感』や『達成感』はかけがえのないものです。 今の子どもたちにたりないのは没入や夢中ということ。毎日自由が少なくて『何時になったら塾に行かなきゃいけない』『何時になったらごはんを食べなきゃいけない』と、自由な時間と空間がほぼないんです。だから自立心が育たない。 たとえば登校時に服を選ぶこと。ついつい親は『これ着なさい』って選んじゃう。親が選べば10秒ですむけれど、子どもに任せると3分はかかっちゃう。この3分間が我慢できない。しかしそのことによって子どもたちの自己判断能力や情報収集能力の成長の機会を親が奪っているのです。 子どもたちはこの3分という時間を使って『天気』「『気温』『クローゼット内の状況』などから『靴はなにをはくべきか』『傘は必要か』『服にフードはあった方がいいか』『上に一枚羽織るべきか』などを判断する。そして、その後自分の判断で暑さ寒さなどを回避できたという成功体験を得ることができる。大人はただの2分50秒のために、このすべてを奪っているんです。 『Minecraftカップ』では子どもたちに世界観や価値観を問う大会を心がけています。子どもたちはそれに充分答えてくれています。大人が邪魔しなければ子どもたちは育ちます。マイクラには最低限の安心と安全は確保されています。この冬休み、マイクラの自由空間を使って子どもたちに自由な時間を与えてあげてください」
ESSEonline編集部