食物繊維は生の8倍!?今が旬の「干し柿」を楽しむ!果物のプロが教える"作り方"から"オススメの腸活レシピ"までご紹介!
『CBCラジオ #プラス!』では、旬の食材を紹介しています。12月16日の放送では、名古屋市中央卸売市場セントライ青果の暮石さんが「干し柿」をピックアップ。クリスマスや正月をおしゃれに演出してくれる干し柿料理も紹介しました。 【画像】食物繊維は生の8倍!?今が旬の「干し柿」を楽しむ!"作り方"から"オススメの腸活レシピ"まで
干し柿完成まで1ヶ月ほどかかる!
カキは11月頃から様々な品種が出てきます。 11月からは山梨県のあんぽ柿や長野県の市田柿がスタートし、12月から富山県のあんぽ柿や山梨の枯露柿もスタートしています。 そして年明けの1月から2月は福島のあんぽ柿が。 時期によって出回る種類が違うカキを食べ比べるのも楽しそうです。 では、そもそも干し柿はどのようにして作られるのでしょうか? まず、収穫したカキの皮を剥いて硫黄燻蒸で殺菌。これは熱で硫黄の粉を燃やし、その中にカキを潰して燻煙する作業ですが、このおかげでカキの色が綺麗なオレンジっぽい飴色になります。 その後干して皮の部分が固くなってきたら、指で揉みの作業を行い、袋に入れて2、3日寝かす。これを3回ほど繰り返します。 すると水分と果実の中にある糖分が外にじわっとにじみ出て結晶となり、表面についている白い粉になるとか。作業開始から完成までには、なんと3~4週間ほどかかります。干し柿はとても手のかかったドライフルーツです。
品種にとって変わる味
時期によって出回る柿の種類は異なりますが、干し柿にも違いは現れます。 比較的ドライに干上げてあるのが枯露柿。水分量が多く中がとろっとした仕上がりのものがあんぽ柿の特徴です。 暮石さん曰く、品種も見た目も店頭で見て形も違うのでわかりやすいんだとか。 暮石「食べ比べてみると違うなっていうのがわかって、とっても美味しいかなと思います」
栄養と保存方法
干し柿は実はとても栄養豊富。生で食べる柿の約8倍ほどの食物繊維が豊富と言われています。 少量でもしっかり食物繊維が補えて、栄養もぎゅっと詰まっています。 ただ、糖質も多く含まれているので、美味しくてついつい食べてしまいますが、1日に食べるのは1、2粒に控えるのがおすすめ。 干し柿の保存場所は冷蔵庫。湿気に弱いのでしっかりと袋を閉じて、冷蔵庫や涼しい場所での保存がおすすめです。常温でも大丈夫ですが、外の表面の粉が溶けて半透明になってしまうため、長く干し柿を楽しみたい場合は冷凍庫で保存が良いでしょう。 また、糖度が高いので凍らせず、冷蔵保存で少し固くなっていた場合は常温に置いてから食べるのがおすすめだそうです。