資産形成について10代の子どもに教えたい教訓6つ
3. クレジットの基礎知識
若い頃に戻って良好なクレヒス(信用情報)を築きはじめていたら、と人生経験を経たいま、想像してみてください。 クレヒスが悪ければそれを改善する方法、良好なクレヒスを維持する方法、さらにはクレカなしでもクレヒスを構築していく方法、そしてなぜこれらが重視されるかをお子さんに教えてあげてください。 良好なクレヒスが維持できれば、将来ローンを組むとき、より低い金利で借りられてお金の節約になったり、就職や賃貸の申し込みにも影響を与えたりしかねないということを説明してあげましょう。
4. 借金をうまく管理する
借金にもいろいろあり、どれもが恐れるべきものではありません。(教育費の学生ローンなどの)良い借金と(高金利のクレカなどの)悪い借金についてお子さんに教えてあげてください。 悪い借金はあっという間に膨れ上がり、個人の財政破綻につながりますが、「良い」借金は純資産を増やすのに役立つこともあります。 また、金利やローンの条件、借金を抱えると長期的にどんな金銭的な影響があるかを理解することの重要性を説明しましょう。
5. 資産を守る
若くて独身、健康な人の多くは、生命保険は必要ないと思っていることでしょう。 残念ながら、この誤った認識を手遅れになる前に改めてもらうのは難しいのです。そもそも、生命保険は、必要になってから買うというわけにはいかない投資のひとつであり、あまり先延ばしにしていると、加入するためにはより多大な費用がかかってしまいます。 資産や収入を守るための保険の重要性、および健康保険や自動車保険、そして将来的には住宅保険や賃貸保険といった概念を教えてあげてください。
6. 長期的マインドセット
お金に関しては、長期的な視野を持つようにすすめましょう。投資においては辛抱強く待つことが優位に働くこと、一攫千金を狙ったり相場のタイミングを計ったりすることのリスクを教えましょう。 もう一度言います。これは、単にお金の話に限ったことではありません。教育やスキルを伸ばすことを通じて自分に投資することは、長期的に資産を築くもっとも有効な方法の1つであると教えてあげてください。 自身の稼ぐ力を最大限に伸ばせる知識やスキルを追求するようすすめましょう。 基礎となるこうした概念を伝えることで、お子さんは金融リテラシーを得て、長期的な資産形成への道を歩むことができるようになります。単に知識を与えるばかりでなく、生涯にわたって役立つ正しいお金の使い方を身につけさせることが目標なのです。
永木久美/OCiETe