「Z世代は怠惰」などのステレオタイプが彼らを苦しめている(海外)
Z世代は経験が浅く、要求ばかりしているというイメージから、職場で困難な状況に陥ることがある。 Z世代の振る舞いは、成長過程の重要な時期にCOVID-19のパンデミックの影響を受けたからだと考えられている。 Z世代をうまく育成する方法をわかっている企業にとって、彼らは多くのメリットを提供できる可能性があると、専門家がBusiness Insiderに語っている。 Z世代は、怠惰で権利意識が強く、要求ばかりしていると考えられてきた。就職の面接に親を連れてきたり、就職しても数週間で解雇されたりするという報告もある。Z世代はある意味全員が怠け者だと結論付ける上司も中にはいる。 これらのステレオタイプが本当かどうかについてはまだ結論が出ていない。しかし、多くのZ世代はそれに同意しておらず、中にはそのせいで、彼らの職場での立場が悪くなっていると考える人もいる。 ロンドンを拠点とする広報代行サービスのFlame PRで研修生をしている21歳のマックス・ジョーンズ(Max Jones)は、自分も友人も、職場では「怠けている、あるいは頑張りが足りないと思われているようだ」と、Business Insiderに語っている。 これは、特定の企業とのやり取りから感じられるというより、年上の上司とのやり取りから感じられる「一般的な雰囲気」だと彼は言う。 このことを訴えているのは若者だけではない。上司や管理職が早い段階からZ世代を否定的に見るのは間違いだと職場の専門家は警告している。 「彼らはすぐにアメリカの労働力の中で最大の世代になる」とアメリカ人材派遣協会(ASA)のリチャード・ワールクイスト(Richard Wahlquist)CEOはBusiness Insiderに語っている。 「彼らに投資をするのは現在のためだけではなく、今後の我々のためでもある」
現実世界への影響
25歳のシュリヤ・ボッパナ(Shriya Boppana)は、ボーナスの支給や昇進が不当に拒否されたと感じたため、アクセンチュア(Accenture)での仕事を辞めて、MBAを取得することにした。 彼女は次世代を育成しようとする企業の姿勢を評価したいが、「上司が心の中で若い従業員を批判しているのであれば、評価できない」と言う。 ボッパナの最初の上司は、Z世代を「不安定」だとして「公然と格下げ」し、カフェでリモートワークをする若い従業員を批判したという。 「私の新しいアパートに家具がないことを批判した上司もいた」とボッパナは述べ、「彼らはそれを私がZ世代であるせいにして、我々はそれぐらい怠け者だと批判した」と続けた。 彼女は「プリンセス」と呼ばれたこともあり、「それはきっと、スノーフレーク(前の世代よりも快活さがなく怒りっぽい若者)についての新しい解釈に過ぎないのだろう」と皮肉を込めた。 Business Insiderはアクセンチュアにコメントを求めたが、回答は得られていない。 26歳のアクアイエミ・クロード・アキンサーニャ(Aquayemi-Claude Akinsanya)は、Z世代は職場で献身性や確固たる労働倫理に欠けていると見なされることが多く、それが彼にとってイライラの原因だとBusiness Insiderに語っている。このようなイメージは特定の企業だけでなく、「さまざまな状況」に広がっているという。 「個人の価値観と、それを時に脅かす企業の構造とのバランスについて、よく考えることがある」と彼は述べた。