「Z世代は怠惰」などのステレオタイプが彼らを苦しめている(海外)
経験が積めなかった
Z世代に対する批判の一部は、COVID-19のパンデミックの発生によってリモートワークでキャリアをスタートさせた人が多いことに起因しているかもしれない。そのため、彼らは職場のエチケットに関する暗黙のルールを観察する機会を逃してしまった。 Z世代は、特に仕事に関する不満を言う際に、プロフェッショナルとしてのマナーや礼儀に反することがあると、あるミレニアル世代のマネージャーがBusiness Insiderに語っている。 「彼らはいくつもの締め切りや対人関係の問題、フィードバックをもらうことなど、日々の課題にどう対処すればいいのかわからず、そのことを訴えようとしている」 採用ソフトウェアプラットフォームiCIMSで顧客体験およびデータインサイトのディレクターを務めるリア・モス(Rhea Moss)によると、Z世代は世界で起きた衝撃的な出来事に混乱させられたという。だがその影響を考慮しない企業もある。 「この世代は、インターンシップの経験が少なかったのだろう」とモスは説明する。 「彼らはオフィスで周囲の人々から自然に学ぶ体験を得られなかった」 Z世代は、誰もがまだ物事を模索している時期に職場に入ってきているが、すぐに職場になじむことが期待されている。 このような不一致が生まれたことに「大きな役割を果たした」のがパンデミックだと、Flame PRの研修生であるジョーンズは言う。 「このことは主に、職場での我々の自信のなさに表れている」と彼は述べ、Z世代は発言することを恐れていると続けた。 「大学時代は特にそうだった。私が初めて受けた講義では、誰もお互いに話しかけなかった。まるでコミュニケーションを忘れてしまったか、話すことを恐れているかのようだった」
長期的な目標
Z世代をめぐる摩擦の原因として、彼らはミレニアル世代に比べて労働時間が短く、自ら勤務時間を決め、メンタルヘルスを保つための休暇を遠慮せずに申請するというイメージがあげられる。 Z世代は高い理想を持っているが、それは良いことでもあると、臨床医、講演者、メンタルヘルス教育者の資格を持つジーニー・チャン(Jeanie Y.Chang)がBusiness Insiderに語っている。 迫り来る「大いなる断絶(Great Detachment)」を避けるために、雇用主は若い才能の意見に耳を傾けるべきだろう。とりわけメンタルヘルスに関してはそうだ。
Lindsay Dodgson