〝機嫌が悪いと帰ります〟 動物園の看板が「最高の生き方」「このスタンスで生きていきたい」と話題に
体調、天気、機嫌がどれか一つでも悪かったら家に帰ってしまいます――。ある動物の前に掲げられた、そんな動物園の看板がSNSで話題になりました。いったいどういうこと?その背景を聞きました。 【画像】「最高の生き方」「このスタンスで生きていきたい」と話題の動物園の看板はこちら
シロオリックスはもともと繊細
話題になったのは、東京都羽村市にある動物園「ヒノトントンZOO(羽村市動物公園)」。ここでは、キリンやシマウマ、プレーリードッグ、キツネザル、アルマジロなど多数の動物を飼育しています。 その中で、シロオリックスの柵の前に設置されている看板がSNSで注目を集めました。 シロオリックスとは、アフリカ中央部の半砂漠地帯に生息するウシ科の動物。野生では主に、草や木、草の根などを食べます。 羽村動物公園にいるシロオリックスは2014年に来園。名前は「ハット」といって、12才のオスです。 そのシロオリックスの柵に設置された看板には、「体調、天気、機嫌 この内どれか一つでも悪かったら家に帰ってしまいます」と書かれています。 この看板の写真がSNSで投稿されるやいなや、「私もこのスタンスで生きていきたい」「最高の生き方」「強メンタルの持ち主」「見習います」「確かにこの3つ、大切ですね!」などとコメントが付きました。
運が良ければ近くで見られる
羽村動物園に、この看板を設置した意図を聞きました。 「オリックスの性格はそもそも繊細なんです」と担当者。「中でも、うちのハットは特に繊細で、家に戻っている時もあります」と話します。 「来園者がハットを見ることができない場合にも納得してもらえるよう、面白い説明をしたら良いのではと思い、設置しました」とのこと。 とはいえ、それほどハットが家に帰っていることが多いわけではなく、基本的には会うことができるそうです。 担当者は「遠目から見ることができます。もし、運が良ければ近くで見れるかもしれません。ぜひ会いにきてください」と話しています。