8代目「SL」は純粋なAMGか?新型「メルセデスAMG SL 63 4MATIC+」をテスト
大型のリヤディフューザーを備えたエアロパッケージもオプションで用意されている。19~21インチの6種類のデザインのホイールが装着される。リヤでは、Sクラスのようなテールライト、電動で伸縮するアクティブスポイラー、V8モデル用の4本の台形テールパイプが目を引く。丸みを帯びた絞り込まれた形状のリヤエンドは、先代「SL」よりも「AMG GT」を彷彿とさせる。
ファブリック製ソフトトップ
リトラクタブルドアハンドルを除けば、最大の革新は、時速50kmまで15秒で開閉可能なファブリックソフトトップの復活だ。金属製の折りたたみ式ルーフに比べ、よりスポーティな外観と21kgの軽量化を実現している。とはいえ、「R232」の車重は2トン弱と、先代モデルよりも重くなっている。
駆動方式:4気筒、V8、プラグインハイブリッド
エンジンは4種類から選べる。「SL 43」の長いボンネットの下には、48ボルトのマイルドハイブリッドテクノロジーを採用した2リッター直列4気筒エンジンが搭載されている。このユニットは最高出力381馬力、最大トルク480Nmを発生し、ベルト駆動のスタータージェネレーターから最大14馬力の電動ブーストを短時間で行う。「43」モデルは、メルセデスとして初めて新型eターボチャージャーを搭載したモデルである。通常の排気ガスターボチャージャーに加え、ターボチャージャーシャフトに電動モーターを搭載。これにより、ターボチャージャーを排気ガスの流れとは独立して作動させることができ、レスポンスが向上し、ターボラグが解消される。
「A 45」ですでにおなじみの「M139」エンジンは、「SL」では縦置きに搭載され、初めて9速トランスミッション(AMG Speedshift MCT)にフランジマウントされる。後輪駆動の「SL」の0-100km/h加速タイムは4.9秒となる見込み。
V8搭載のトップモデル
もちろん、「SL」にはよりパワフルなV8エンジンも用意されている。パワーは2種類のバイターボから選べる。エントリーモデルは、最高出力476馬力、最大トルク700Nmの「SL 55」。その上の「SL 63」は最高出力585馬力、最大トルク800Nmで、パワーアップはエンジンソフトウェアの改良とブースト圧のアップによって達成されている。