8代目「SL」は純粋なAMGか?新型「メルセデスAMG SL 63 4MATIC+」をテスト
オプションでさらにスポーティに
基本的に、「SL」のインテリアはラグジュアリーな傾向にある。ベンチレーションとネックドライヤーを備えた快適なシート、ブルメスター製サウンドシステム、トップステッチの施されたレザーが快適さを演出する。サーチャージリストで大枚をはたきたい人は、スポーティな切り札を引き出すこともできる。パフォーマンスバケットシート、カーボンインレイ、アルカンターラ表皮、レッドシートベルトなどが「SL」をさらにスポーティなステータスに昇華させる。AMG専用ディスプレイ、車両分析用トラックペース、ドライビングモードスイッチが装備される。ドライビングモードスイッチは、最大6種類のドライビングプログラムを選択できる。
2つのエマージェンシーシートを備えた新世代
「R129」以来、初めて、「SL」は再び2+2シーターとなった。ただし、リヤシートは身長150cmまでの人しか利用できないため、子供用と割り切る必要がある。そのため、最大240リットルのトランクルームが十分でない場合には、ラゲッジルームを拡張できる実用的な利点がある。
テスト: SLはコーナリングも得意
「SL」は、書類上で約束したことを実走行で実現できるのだろうか?スタートボタンは左側のディスプレイの後ろに隠れており、「SL 63」の8気筒エンジンは力強い音とともに息を吹き返し、右足をアクセルに少し乗せるだけで、2トン車が動き出す。 エグゾーストフラップの位置によって、「SL」は力強く唸り、ドライバーの背中がシートバックに張り付くほど激しくダッシュする。フックアップして高速道路を降り、山の中へ。ヘアピンカーブでは、先代は常にカーブの端に向かう衝動で節度を促していた。 新型はまったく違う。超ダイレクトなステアリングは、直線では時にシャープすぎるほどだが、コーナーではミリ単位の精度で「SL」を操る。しっかりとしたサスペンションは、ロードスターが理想的なラインを維持することを保証する。濡れた路面の上り坂で、ヘアピンカーブでリヤエンドが外側にふくらんだのは1度か2度だけだった。