総務省接待問題 山田内閣広報官「公務員の信頼損なった」と陳謝 続投の意向示す
菅義偉(よしひで)首相の長男が勤める放送関連会社「東北新社」から総務省幹部が接待を受けた問題で、山田真貴子(まきこ)内閣広報官は25日の衆院予算委員会で、「総務省在職中の国家公務員倫理法違反にあたる行為によって、公務員の信用を損なうことになって深く反省している。本当に申し訳ありませんでした」と陳謝した。 【国会中継】山田内閣広報官を参考人招致「公務員の信頼損なった」と陳謝
山田氏の答弁によると、1食約7万4000円分の接待を受け、飲食の内容は「牛肉のステーキあるいは海鮮料理等だったと記憶している」とした。この問題を受け、給与の自主返納を行うと表明した。 東北新社からの接待は「この1回が確認されているのみ」と答え、他の事業者との会食については「通告がなかったので調べてないが、必要に応じてルールに則って行うことはあった」とした。 立憲民主党の黒岩宇洋(たかひろ)氏から「(自身を)内閣広報官としてふさわしいと考えるか」と問われると、「今後職務を続けていく中で、あらためてよく反省し、自分の身を顧みて、できる限り自らを改善していきたい」と述べた。 今回の接待問題で総務省は国家公務員倫理規程に違反したとして職員11人を処分した。 黒岩氏は、同省の調査結果が菅首相の長男の存在による影響は「確認できなかった」と結論づけていることに対し、「揃いも揃って東北新社だけの接待に応じていたのはあまりにも不自然だ」とただしたが、武田良太総務相は「具体的な理由は個別に違うんだと思うし、動機も違うと思うが、それぞれにヒアリング等調査を行ってその結果を国家公務員倫理審査会に報告した」と述べるにとどめた。