【40代、50代・上手に怒ってストレス減! 】部下への指示はどうするのが正解?
職場での部下や上司からの言動、町内会やママ友との付き合いに、イライラしたりモヤモヤしたり…。そんな他人に対して怒りを伝えるのはとても難しいものだ。そんな場面での上手な対処方法を、アンガーマネジメントコンサルタント・一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事の安藤俊介さんに伺った。
原因の追及(過去)ではなく、今後の対策(未来)に焦点を当てる
例えば、仕事でミスをした部下がいたとする。そんなとき、あなたならどのように叱るだろうか? 「なぜ、そんな簡単なことができないの?」「社会人としての自覚が足りないのではないか?」「そのミスによってすべてが台無しだわ!」などと、できなかったことを責めたり、人格や能力を否定する、がっかりした気持ちを大げさに表現していないだろうか? 「大切なのはできなかったことを責めるのではなく、どうすれば同じ過ちを繰り返さずに、できるようになるかです。 できれば相手に解決策を考えてもらうのがいいでしょう。もしも守ってほしいことがあるのであれば、起きてしまった過去ではなく、『今度からは~』というふうに、未来の解決策に焦点を合わせて伝えることが大切です」(安藤さん)
曖昧な表現を避けて、的確に指示を!
そして、やるべきことや締め切りを明確に伝えることも重要。 「曖昧な程度言葉、『ちゃんと』『しっかり』『すぐに』『なる早で』など、人により基準が違う表現は避けたいところです」 上司「頼んだ書類はまだ?」 部下「今やっています」 上司「なる早でって言ったよね?」 部下「だから今、なる早でやっています」 上司「それでは会議に間に合わないよ」 部下「だったら、〇時までにって言えばいいのに…」(心のつぶやき) 「そんなすれ違いを避けるためには、6W3H(Whenいつ、Whereどこで、Who誰が、Whom誰に、What何を、Whyなぜ、How toどのように、How manyどれだけの数量、How muchいくらで)と、できるだけ具体的に伝えることです」 この書類作成のケースでは、「〇時に会議があるので、その前の〇時までに書類を作成して私に見せて。微調整がすんだら、会議に出席する〇人分のコピーを時間までにとってください」と指示をすれば、受ける側はそれに合わせて進めるだろう。