終活のプロが教える、子どものいない夫婦が陥りがちな「相続」の課題。自分も〈おひとりさま〉になることに気付かない〈おふたりさま〉は老後の準備が甘い傾向に…?
◆「おふたりさま」は、いつか「おひとりさま」になる 配偶者を亡くしたとしても、お子さんのいる夫婦であれば、子どもが年老いた親のために、なんやかやと世話を焼いてくれるかもしれません。 世話までは焼いてくれないにしても、親の死を役所に届け出たり、相続に関する手続きをしたり、葬儀の手配をしたり、お墓に納骨したりと、亡くなったあとの諸々の手続きくらいはしてくれるでしょう。 おふたりさまの場合、「おひとりさま」になったら、老後の世話や手続きをしてくれる子どもがいません。 それに加えて、意外に知られていない「子どものいない夫婦」ならではの心配ごともあります。 いつかやってくる、老後の諸問題。解決策は、ひとつしかありません。それは、「自分たちで知識をつけ、準備をしておく」ことです。 ※本稿は『「おふたりさまの老後」は準備が10割:元気なうちに読んでおきたい!68の疑問と答え』(東洋経済新報社)の一部を再編集したものです。
松尾拓也