【更年期、進藤やす子さんの場合/インタビュー後編】 本物のホットフラッシュがついにやってきた!
バセドウ病を発症、筋腫により子宮全摘、その後コロナ禍で仕事の状況が大きく変化。怒濤の40代を過ごしたイラストレーター進藤やす子さん。その後大学で教鞭をとることになり、イラストレーターだけではない新しい環境に身を置くことに。多忙な日々だが、その明るい表情からは、むしろ更年期を楽しんでいることがうかがえる。
コロナ禍に感じた不安や焦燥は、更年期あるあるだったのかも
2020年からのコロナ禍。どの業界も打撃を受け、仕事が減っていたが、フリーランスである進藤さんにも波及しているように思えた。 「体が元気な限り働きたいとは思っていたんですけど、雑誌が次々と休刊になったりして、『私はいつまでイラストレーターとして働いていけるんだろう』という不安が募って、不安で泣いちゃうようなこともあったんです。 今思えば、仕事と仕事の狭間で少し仕事が減っていただけだったんですけど、暇な期間ができてすごく心配になっていた。親にも『不安だ、不安だ』と話してましたし、都落ちして実家に帰らなきゃいけないかも…みたいな言い方をしていました。 それがまさに、よくいう更年期あるあるの不安感や焦燥感みたいなものだったのかもしれません」 さらには、ホットフラッシュのような症状も起きてきた。子宮筋腫で子宮を全摘してからは生理もなく快適に過ごしていたので、婦人科には行かなくなっていた。エストロゲンを分泌する卵巣は残しているので、子宮を取ってもホルモンは出続けているはずだが、やはり年齢とともに女性ホルモンがじわじわと減ってきていたのだろう。 進藤さんのホットフラッシュは、特にじっとしているときや夜寝るときにひどいそうだ。 「それまではずっと冷え症で、夜は足が冷えて眠れないタイプだったのに、それが逆。ともかく暑いんです。夜寝ている間に布団から必ず脚を出してしまう。 新幹線に乗っているときなども、冷房が効いているにもかかわらず『あっつーい』とパタパタ。服は汗で濡れるし、髪を巻いて外出しても、汗の湿気ですべて取れちゃう。 そういえば、母親も40代から60代にかけてホットフラッシュがひどかった。私にもついにきたな~という感じですね。 バセドウ病でもあるので、汗っかきの症状は経験していて予行演習はできていたんですが、それとこれとは明らかに違います。『本物のホットフラッシュがきたな』って感じです!」