角田裕毅はサンパウロGP赤旗時チーム幹部と何を話していたのか…百戦錬磨の重鎮からは苦言、本人も反省点を自覚|WEDNESDAY F1 TIME
サッシャ氏は生中継の実況中、会話内容をすぐさま訳していたこともあり“メキエスさんから慰められている感じもあったんですけど、どんな会話だったんですか?”と質問。 角田は「慰めもありつつ、切り替えていこうって……」と語り、重鎮パーメイン氏からは、無線での駆け引きについて苦言があったと明かしている。 「アランからは少し……。お叱りと言うか、なんだろうな。僕はエクストリームで(トラック上に)入ったのに(無線で)“前が見えない”って言っちゃったんですね」 「結構水しぶきで。多分周りもだいたい(水の飛沫が)いっているんで僕だけじゃないんですけど」 「エクストリームにしている状態って、やっぱり(チームとしてもそのまま)走りたいじゃないですか」
VCARBチームとして、2台がエクストリームウェットを装着した状態で雨が強まり、これはタイヤ戦略&ストラテジーとして大きな追い風に。だが角田は無線で口にした内容が率直過ぎたため、赤旗中にパーメイン氏から“駆け引きをすべきだった”と指摘されたという。 「無線では“このコンディション絶対にいけるよ!”って流したほうが良かった。ちょっとネガティブなことを言ってしまって、FIAの人にそれを聞かれたんじゃないかっていうことで(パーメインRDから)“あれはどうだったの?”っていう話をしました」 パーメインRDと言えば、ベネトン~ルノー~ロータス~ルノー~アルピーヌと、F1で長らく戦い続けてきた百戦錬磨のディレクターであり、今季よりVCARBの幹部に入閣している。
実況のサッシャ氏、解説の中野信治氏もパーメインRDの指摘に驚きながら“エクストリームなのに(走行が)難しいってなると(SC導入の)判断になっちゃうと”、“だから(エクストリームで走行が難しくても)走れるとアピールしようっていうことね”、“逆に全然オッケーだよって言っていた方が良いと”と感嘆の声を上げた。 角田はSC直前の段階ついて「僕だけで(SC導入の判断基準に)なったと思わないですけど」と前置きしたうえで、改めて無線で発する言葉の駆け引きは改善点だったと振り返っている。 「ああいう状況で一番言うべきなのは、僕とエクストリームを履いているもう一人かな?チームメイト(リアム・ローソン)が(問題ないと)言うべきだったのかなって」 「もちろんいい順位を走っていて、結構チャンスがあった。それだけに今回赤旗で順位を落としてしまった。その悔しさもある」