角田裕毅「夜で寒くなる」次戦ラスベガスGPの特性を懸念…現地時間22時&日本時間15時開始の一戦は、ブレーキとタイヤがカギ|F1
VCARB F1チームの角田裕毅が、次戦第22戦ラスベガスGPに向けて意欲を示した。 【動画】「99%イケるだろうというところでブレーキして」雨の中、得意のブレーキングで決めた自己最高予選3位…会心のアタックラップを本人が解説 前レースのサンパウロGPでは予選で3番グリッド獲得、決勝では7位フィニッシュと、今季最高の成績を残した角田。それから中2週のブレイクを挟み、空いた時間を使って角田はファエンツァからミラノに引っ越したと『DAZN』に語っていた。 そして終盤3レースに向けて、イタリアで調整を続けていたようだ。VCARB公式メディアを通じて、角田はこう述べている。 「今季最後の3連戦、その初戦がすぐやってきます。僕たちはこれからラスベガスへと向かう」 「ブラジルでのレースを終えて、ちょっと長い休みがあったので、引っ越しをする時間も取れました。この間、シーズン最後の3連戦に備え、シミュレータにも何度か乗っています」 「(ラスベガスGPのトラックは)ストリートサーキットとしては1周が非常に長いですし、コーナーは低速が中心になっている、珍しいタイプのコースと言えます」 「マシンのセッティングは、3本の長いストレートエンドのブレーキングを想定したダウンフォースと、コーナリングからの立ち上がりでトラクションを十分にかける必要があります。それでもラスベガスはストレートがとても長く、トップスピードに影響する空気抵抗を発生させないよう、妥協点を見いだすことになる。ドラッグに影響しないバランスを確保しなければいけません」
初開催だった昨季は深夜のレースとなり、現地はかなり路面温度が低く、タイヤの持ち味を引き出すのがとても難しかった。その点は本人も気がかりになっている様子。 「夜で非常に寒くなりますから、レース中のロングスティントや予選のフライングラップで、ブレーキとタイヤについて適切な作動ウインドウの中に留めておくことが主な課題のひとつです」 なお、次戦ラスベガスGPの決勝開催は土曜日の22時となる。日本とは17時間の時差があるため、決勝レースは日本時間日曜日の15時スタート予定。日本のF1ファンにとってはリアルタイムで観戦しやすい時間帯となるが、現地ネバダの夜はかなり気温が低くなるため、路面状況やグリップは大きな懸念材料となっているようだ。 角田は「昨年はドライバーが参加するオフトラックアクティビティも多かったですし、今回も主催者側が何をするつもりなのか、とても興味があります」とも述べており、トラック外のイベントも楽しみにしている模様。 2024年のF1は21レースを消化し、終盤3戦はラスベガス、カタール、アブダビの3連戦を迎え、シーズン終了となる。 ラスベガス(11月21日~23日)、カタール(11月29日~12月1日)、アブダビ(12月6日~8日)と続く終盤トリプルヘッダーで角田はドライバーズランキングでトップ10に入り、コンストラクターズランキングでチームを6位まで押し上げ、良い形でシーズンを締めくくれるのか要注目となる。