【F1】アストンマーティンはストロールと〝生涯契約〟専門家「望む限り車に乗り続ける」
2026年からホンダとコンビを組むF1アストンマーティンは、今季サーキット内外で物議を醸しているランス・ストロールと〝生涯契約〟になると専門家が指摘した。 ストロールは今季凡ミスを繰り返して批判を浴びたほか、中国グランプリで自らが招いた事故をめぐって、当時RBのダニエル・リカルドに逆ギレして騒動を起こすなど問題児として注目を集めた。オーナーである父ローレンス氏の威光を笠に着て〝ドラ息子〟とも揶揄されており、「アストンマーティン・ホンダ」の新体制がスタートする26年へ向けて更迭論も高まっている。 しかし、ストロールはアストンマーティン・ホンダでもシートを確保し続けることは確実な情勢だ。英公共放送「BBC」は、同局の著名評論家であるアンドリュー・ベンソン氏のストロールに関する見解を伝えた。 ファンから寄せられた「ランス・ストロールは、父親がオーナーである限り、常にアストンマーティンのシートに就くのか? それはドライバーの才能に基づくべきではないのか」との質問に対して、ベンソン氏はこう答えた。 「オーナーのローレンス・ストロール氏はこれまではっきりと言葉にしたことはないが、彼をよく知る人々や彼の下で働いた経験のある人々は、彼が息子のためにF1チームを購入し、ランスが世界チャンピオンになることが彼の大きな野望であると信じている。つまり、ランスはF1ドライバーでありたいと望む限り、車に乗り続けることになる」とランスの希望どおりに契約が自動延長される事実上の生涯契約だと指摘した。 そしてストロールが〝辞任〟する場合は、ローレンス氏がチームを手放す可能性を指摘。「チームを取り巻く大きな疑問は、彼が続けたくないと思う時が来たら、チームはどうなるのかということだ。ランスがドライバーを辞めた場合、ローレンスはオーナーとして継続することを望むのだろうか」とランスの引退はすなわち〝身売り〟を意味するとの見解を示した。 「シートが才能のみで決まるべきかどうかについては、F1では、少なくとも部分的には自分が持ち込んだ資金のおかげでシートを獲得しているドライバーが存在することが常にあった。F1はお金のかかるスポーツなのだ。ストロールはチームのオーナーだ。人々はそれを好まないかもしれないが、誰を車に乗せるかは彼の特権なんだ」とベンソン氏は強調した。 アストンマーティン・ホンダは角田裕毅(RB)の移籍先として待望論も沸き起こっているが、〝ドラ息子〟がいる限りその可能性はなさそうだ。
東スポWEB