航空自衛隊が誇る空飛ぶレーダーサイト「早期警戒機」の秘密に迫る!E-2C、E-2D、E-767って何が違うの?
● E-2CやE-2D、AWACSは武器を積んでいない F:坂田さんが実際に早期警戒機に乗っていて、敵機……って言っちゃいけないのか……不審な飛行機を発見したことはありますか?領空侵犯ではないにしても、変な動き方で日本に近づいてくるような飛行機を見つけたことはありますか。 坂:もちろんあります。我々が上がってレーダーを使えば、様々なことが見えます。 F:向こうは、こちらがレーダーで探知していることは分かっているのですよね?電波を出しているのだから探知されていることは分かっている。 坂:相手側も、我々に捕捉される可能性があることを分かって飛んでいると思います。 F:向こうは弾を持っているのですか?撃てる状態にある? 坂:機種によります。戦闘機であれば当然そういう装備を持っていると思います。 F:でも早期警戒機は武器を一切もっていない。丸腰ですよね。 坂:はい。 F:なるほど。たいへんよく分かりました。長時間ありがとうございました。とても勉強になりました。
● 小さいけれど力持ち、トーイングトラクター 取材が終わりE-2Cが停められている格納庫から引き上げようとしたら、面白いクルマが止まっていた。飛行機を牽引する「トーイングトラクター」である。 ズングリした格好がユーモラスだが、なんと、最大牽引重量は47トンもあるのだという。 那覇基地取材記はまだまだ続きます。お楽しみに! ■航空自衛隊 那覇基地レポート →その1:中国機による領空侵犯、日本はやり返さなくていいの?→国民の命を守る航空自衛隊の回答は… →その2:年間1168回!航空自衛隊の緊急発進が急増したきっかけとは?→幹部が明かす2012年の「あるできごと」 →その3:中国軍の活動が空でも海でも活発化→国民の命を守る航空自衛隊はどう対応? →その4:早期警戒機E-2Cの背中にあるお皿は何のため?航空自衛隊のパイロットに教えてもらおう
フェルディナント・ヤマグチ