おせち料理の“いわれ”全部言えますか? 縁起の良い盛り付けと見栄えする「ワンプレートおせち」の作り方
かまぼこは「右紅左白」
村田さんによると、盛り付けで意識したいのは、食材の「並べ方」と「向き」だという。 「伊達巻は『の』の字が読めるように“右巻き”で盛り付けましょう。のの字は“永遠”の象徴で縁起が良いです。 えびや田作りなど“お頭”があるものは、頭が左側に来るように置きます。 紅白かまぼこは『右紅左白』で、右側に紅、左側に白を置きます。ひな人形も右側にお雛様、結婚式の高砂子も右側に花嫁が座るように、昔から華やかなものは右側に置く習わしがあります」 そして、おせち料理は必ずしもお重に詰める必要はないという。 食べたい分だけ「ワンプレートおせち」として準備するなど自由なアレンジを楽しむのも良い。その時のコツも押さえておこう。 「ワンプレートおせち」は、“奇数”の品数で盛り付けるのがポイント。 奇数は割り切ることができないため縁起が良いとされ、5点盛り、7点盛りなどで準備しよう。 汁気があるものは豆皿に入れる。 汁が流れるのを防ぐとともに、豆皿を置くことで立体感が出て見栄えが良くなる。 さらに食材の下にハランなどの葉物や色紙を敷くと見た目が一層華やかになる。 そして、おせち料理は「祝箸」でいただこう。 祝箸は神聖な柳の木でできていて、両方の先端が細くなっているのが特徴だ。 これは、一方を年神様、もう一方を人が使い、「年神様と食事を共にする」という意味が込められている。
野菜の飾り切りで華やかさアップ
最後に、おせち料理の盛り付けをより華やかにする野菜の飾り切りを2つ紹介しておこう。 ニンジンで作る「梅」と、キュウリで作る「松」は包丁を使わない工程も多いので、子どもと一緒に挑戦してみてはいかがだろうか。 「ニンジンの梅」の作り方 1. 1センチ幅に輪切りにしたニンジンをゆでて、梅型に抜く 2. 細いストローで梅の中心部分に3~5カ所穴をあける 「キュウリの松」の作り方 1. キュウリを縦半分に切る 2. 梅型で松の形に抜き、3カ所に浅く切り込みを入れて縦の線を入れる お正月は1年で最初の大切な行事。 新年を迎えるワクワク感と共に、食卓に並ぶおせち料理の意味合いについて家族で語り合ってみてはいかがだろうか。 参考:紀文食品HP
プライムオンライン特集班