日清食品 「冷凍 完全メシ DELI」絶好調 定期ユーザー前年比400% ブランド初の汁あり麺が登場
日清食品の「冷凍 完全メシ DELI」シリーズの販売が絶好調だ。同社のオンラインストアで展開し、直近の売上および定期コースのユーザー数は昨年12月の商品リニューアル前比で400%と急増した。栄養素とおいしさの完全なバランスを追求しながら、「かつ丼」「パスタ」「おにぎり」「肉まん」など28種類(2024年12月時点)の豊富なメニューで選ぶ楽しさを提供。今年は「完全メシ」ブランド初の汁あり麺(「牛カレーうどん」など)も登場し注目を集めている。矢島純取締役 ビヨンドフード事業部長は「最大のポイントは当社が培ってきた最新のテクノロジーで栄養バランスとおいしさを両立していること。冷凍食品なので、簡便なレンジ調理で普段の食事と変わらないおいしさの栄養バランスが整ったメニューを楽しめる」とアピールする。
■最新フードテクノロジ―を駆使した「完全メシ」
「完全メシ」は、「日本人の食事摂取基準」で設定された33種類の栄養素とおいしさの完全なバランスを追求したブランド。三大栄養素(たんぱく質、脂質、炭水化物)をはじめ、ビタミン、ミネラル、必須脂肪酸などがバランス良く整えられ、さらにおいしさも実現している。22年5月の発売以来、常温食品(カップ麺、カップライス、スムージー等)や冷凍食品などトータルのシリーズ累計出荷数は3500万食(24年11月末時点)を突破した。 開発にあたっては、日清食品がこれまでインスタントラ―メンやカップライス等の事業で培ってきた最新のフードテクノロジーを投入。すでに約500種類もの食事メニューを「完全メシ」化できるという。市販品のみならず、社食事業や小売・外食との協業などBtoBにも積極的に展開する。
■「かつ丼」から「肉まん」まで選べる28メニュー
「冷凍 完全メシ DELI」シリーズは、昨年12月に従来品のパッケージを一新し、メニューを大幅に拡充する形でスタートした。キャッチコピーは「こんなにおいしくて、大事な栄養マルっと。」。販売開始から約1年が経過したが、リニューアル前に比べて売上および定期ユーザー数は約4倍に増えている。 マーケティングを担当する堀部浩稔BtoCフローズングループブランドマネージャー(BM)は「販売は絶好調。30代を中心に共働き世帯や単身世帯などアクティブな層の購入が多い」とし、「サブスク(定期コース)がメインなので毎日食べても飽きがこないようにするのが大切。『冷凍 完全メシ DELI』シリーズは日清食品が得意とする麺類、米飯類はもちろん、「お好み焼」「ピザ」「肉まん」といった幅広い層から人気のメニューが豊富に揃っていることが強み」と語る。 一番人気は「やわらかロースかつ丼」。1食566kcalと一般的なかつ丼に比べてカロリーを大幅に抑えつつ、やわらかい食感と厚みにこだわったロース肉は食べ応え抜群で、ふっくらとした食感のごはんともよく合う。「じっくり煮込んだボロネーゼ」も売れ筋の上位。丁寧に煮込んだ牛肉と香味野菜のうまみをきかせたコク深いソースがアルデンテ食感のパスタによく絡む。 一方、販売が伸びている背景には圧倒的なリピート率の高さがある。堀部BMは「定期コースの継続率は約9割に達する。ユーザー数が着実に増えることで売上も伸びてきた。豊富なメニューバリエーションと、『完全メシ』ならではの栄養とおいしさのバランスにご満足していただけているのでは」と自信をのぞかせる。